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【高校野球】

U-18石川、勝ち越し3ラン! 4勝1敗で2次リーグ進出

2019年9月3日 23時41分

勝ち越し3ランを放った石川昂弥

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◇3日 U-18W杯 日本5-1パナマ

 【釜山(韓国)麻生和男】野球のU―18W杯は3日、当地で1次リーグの第5戦があり、2日の台湾戦で初黒星を喫したB組の高校日本代表は、最終戦でパナマに6回途中、降雨コールドで5―1で勝利。4勝1敗で、2次リーグ進出を決めた。1―1の5回に4番・石川昂弥内野手(3年)=東邦=が今大会初本塁打となる勝ち越し3ランを放った。日本は4日は試合がなく、5日から2次リーグが始まる。

 そぼ降る雨をついて、主砲がきれいなアーチを夜空に描いた。2日の台湾戦で今大会での初黒星を喫した日本。1次リーグ最終戦のパナマ戦も重苦しい雰囲気が三塁ベンチに漂っていたが、4番・石川が豪快なスイングで一気に振り払った。

 1―1の同点で迎えた5回2死一、三塁。パナマの2番手・スアレスがフルカウントから投じた内角への直球をうまく腕をたたんで振り抜いた。打球はすぐに本塁打になることが分かる完璧な勝ち越し3ラン。「追い込まれていたけど、内角のまっすぐを振り抜くことができた。今日は序盤から打線がつながらない状況でしたが、ワンチャンスでの自分の本塁打でチームを勢いに乗せられたかな」。生還した石川は三塁ベンチで満面の笑みを浮かべていた。

 2日の台湾戦に続き、パナマにも敗れれば今後の雰囲気にかかわる。だからこそ、気を引き締める必要があると思った仲井宗基ヘッドコーチ(49)=八戸学院光星監督=が台湾戦終了後に強烈なカミナリ。バスに乗り込む前に選手を集めて「そんなんで世界一、取れるか!」と活を入れ、永田裕治監督(55)もバスの中で「(高校野球部員の)15万人の代表だ。勝つ気がない者はユニホームを脱いでくれ」と厳しく諭した。その効果はてきめん。石川も目の前のプレーに集中し、好結果につなげた。

 6回の攻撃中に雨が強くなり試合が中断。降雨コールドゲームで2次リーグ進出が決まった。「2次リーグでも今まで通りチームに貢献したいと思います」と石川。今後も日本の4番がチームを引っ張る。

 

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