将棋の最年少プロ・藤井聡太七段(17)は3日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指された名人戦順位戦C級1組4回戦で高橋道雄九段(59)を72手で破り、無傷の4連勝とした。
王位3期、棋王1期、十段1期のタイトル獲得5期を誇る高橋九段とは初顔合わせ。盤上は先手・高橋九段の矢倉に藤井七段が左美濃急戦で対抗。意表を突く仕掛けから強襲を成立させると、最後は持ち前の終盤力で一気に押し切った。4連勝について藤井七段は「まだまだ先は長い。目の前の一局に全力を尽くしてやっていければ」と気持ちを引き締めた。
昨期のC級1組は9勝1敗でトップに並びながら、痛恨の頭ハネで昇級を逃した藤井七段。谷川浩司九段が持つ最年少名人記録(21歳2カ月)を更新するには、ここから順位戦をA級までノンストップで駆け上がる必要がある。負けられない戦いが続く。