私は平成25年11月の初診から平成28年4月の転院まで、登別市鷲別町の恵愛病院精神科山田淳医師に躁うつ病の治療のつもりで通院していました。

以前の市立室蘭総合病院精神科で心理テストや複数の専門医の診断で、躁うつ病と公式の診断書を出して頂き、国に認定して頂いております。

 恵愛病院精神科の初診時、担当医の山田淳医師にその診断書のコピーを渡し、市立室蘭総合病院精神科の公式の診断や、躁うつ病である事も丁寧に説明しました。

その初診時から転院後まで、山田淳医師は私の病名の話を一切しませんでした

山田淳医師は自分の診断を私に隠していたのです。

平成30年10月に恵愛病院のカルテ開示請求し確認すると、初診から最後まで私の主病名が妄想性障害と記載されておりました。

躁うつ病であった私は、山田淳医師が妄想性障害の診断で治療すると分かっていたならば、恵愛病院をやめて他の精神科病院に転院していた事は確実でした。

 

 私は山田淳医師から主病名などを一度も知らされず、妄想性障害の薬セロクエルを、効能や副作用・禁忌も知らされずに3年近く服用させられていたのです。

そのセロクエルは糖尿病の禁忌で、服用させる前に患者本人や家族に糖尿病になる可能性を十分に説明する必要がありましたが、山田淳医師は一切の説明を怠りました。

 

またセロクエルを処方する場合、初診では血液検査を3ヵ月に1回を半年間行い、その後6ヵ月に1回血液検査で血糖値とグリコヘモグロビン(HbA1c)を確認し、血糖値などが上がっていた時、ただちにセロクエルの処方をやめる義務がありました。

 

しかし山田淳医師が血液検査をしたのは、初診時の平成25年11月26日と平成26年12月18日の2回だけで、その後は私が口渇を強く2回訴えた平成28年2月18日だけなのです。

 

 平成25年11月からセロクエル25mgを処方したが、平成27年7月からはセロクエルを150mgに増量して処方した結果、平成27年10月から私は口の渇きを感じるようになり、平成27年12月に口の渇きが酷く喋られなくなり、山田淳医師に強く訴えました。 

 ところが山田淳医師は「様子を見ましょう」と述べるばかりでセロクエルの処方を変えず150mgを出し続けたのです。

 平成28年2月に、山田淳医師に「口の渇きがあまりに酷く、喋る事も出来ずにつらい」とすがるように訴えたところ「糖尿病かも知れないので、血液検査をしましょう」と、この時はじめて血液検査を行いました。その結果、山田淳医師は「糖尿病です。セロクエルが禁忌の薬なので、服用しないで下さい」と指示がありました。

 

 平成28年2月22日に恵愛病院内科を受診したところ、村下十志文医師より私に「糖尿病です。セロクエルが原因です」と説明がありました。

この時の私の空腹時血糖値は338mg/dl、グリコヘモグロビン(HbA1c)は10.1%で、いずれも基準値を遥かに超え、重症の糖尿病であることを示していました。

 平成28年3月3日に山田淳医師からも「糖尿病の原因はセロクエルですね」と告げられました。

 

 私は躁うつ病であるにもかかわらず、3年近く妄想性障害の薬を服用させられ、鬱の症状と糖尿病がひどい状態になり、恵愛病院で健康を害し、心も身体も立ち直れないほど落ち込んだ状況に突き落とされていました。

 

そこで私は、室蘭市内の精神科病院に転院し、改めて躁うつ病と診断され、躁うつ病の治療を開始し、恵愛病院精神科の山田淳医師の処方薬のすべてを中止してもらい、向精神薬はリーマスだけの処方となり、約1年後には、向精神薬と眠剤のすべての処方が中止され、長年の躁うつ病は寛解したのです。

現在は精神科病院に通院しておりませんし、向精神薬や眠剤とも無縁です。

 

 室蘭市内の内科診療所で糖尿病の治療を現在も続けておりますが、薬だけでは糖尿病は快方に向かわず、およそ1年間糖尿病食を続けて、なんとか改善しております。

これからも、おそらく死ぬまで糖尿病治療薬と糖尿病食を続ける必要があると思います。

今思い出すと、恵愛病院で山田淳医師の行った治療という行為が悪夢のように思われ、恵愛病院を離れて1年以上経った現在は、泥沼から這い出したように感じます。

そして、心と身体の元気が戻った平成30年に、北海道合同法律事務所にお願いして、社会医療法人友愛会理事長 村下十志文氏と向き合う事ができました。

 

平成30年に社会医療法人友愛会理事長 村下十志文氏に損害賠償請求と謝罪を要求しましたが「セロクエルが原因ではなく、サイダーのがぶ飲みが原因だ」また「糖尿病の原因はセロクエルと言っていない」と今になって否定しておりますので今回の裁判となりました。

 今後、恵愛病院で同じような患者さんの被害が無いように裁判で闘ってまいりますので、皆様のご支援とご声援を宜しくお願い申し上げます。