@chablis777
シャブリ

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(靖枝)あ…。
♪~
あっ 大変! 病院に早く戻らなくちゃ…。
(天陽)大丈夫だ。
戻る前に 畑を見てくる。えっ?
来週 退院する頃には芋掘りだろ。様子を見てくる。
いや… 私も行く。靖枝は いいから。
もうじき おやじが搾乳に来る。
それから… おふくろと子どもたちをよろしく頼む。
陽ちゃん…。
ちょっと行ってくるだけだから。すぐ戻る。
♪~
あったかいな…。
♪~
それは… 夏の終わりのことでした。
♪~
(陽平)なっちゃん。
(なつ)あっ 陽平さん。
どうかしたんですか?
陽平さん まさか…陽平さんまで ここを辞めるんですか?
えっ?辞めて まさか マコプロに行くんじゃないでしょうね?
なっちゃん…落ち着いて聞いてくれるか。
はい。 もう 何を聞いても驚きませんから。
天陽が 死んだんだ。
今朝早くに 亡くなったって…。
何を言ってるんですか?
僕も まだ信じられないんだけどどうも うそじゃないみたいだ…。
♪~
♪「重い扉を押し開けたら暗い道が続いてて」
♪「めげずに歩いたその先に知らなかった世界」
♪「氷を散らす風すら味方にもできるんだなあ」
♪「切り取られることのない丸い大空の色を」
♪「優しいあの子にも教えたい」
♪「ルルル…」
なつが まとまった夏休みを取れたのは9月に入ってのことでした。
(優)あっ 牛さんだ。
そう あそこが ママの家。
おじいちゃんと おばあちゃんとひいじいちゃんたちのいる家だよ。
前 来た時は ちっちゃかったから覚えてないよね。
広いね。広いでしょ。
お馬さんもいるの?
いるよ。 会いに行こうか。
うん!
ただいま。(砂良)あっ なっちゃん お帰り。
砂良さん ただいま。あっ 優ちゃん! 大きくなったね。
ただいま!お帰り 優ちゃん。
(剛男)着いたのかい。あ… ただいま。
お帰り。(富士子)お帰り。
分かる?
優ちゃん お帰り!
おばあちゃん ただいま!
優 あんたおばあちゃんのことは覚えてたの?
2歳の時に会ったっきりなのに。
そりゃ覚えてるさ。 ねえ?
ばあちゃんのことは絶対に忘れないって約束したもね!うん。
ほら じいちゃんのとこさも おいで ほら。
え… 優ちゃんじいちゃんのことは覚えてないのかい!?
ただいま。(一同)おお!
じいちゃん ただいま。
(泰樹)うん… お帰り。(悠吉)お帰んなさい なっちゃん。
(菊介)やっと来たか。今か今かと待ってたもね。
(照男)連絡すれば駅まで迎えに行ったのに。
あ… そこまで バスで来て…優と歩きたかったから。
(笑い声)
優!
おいで… おいで。
え… なしたの? てれて…。
じいちゃん 怖くないしょ?優の名前 付けてくれた人だよ。
優 おいで…。
ただいま。
お帰り 優。
おいで…。
ハハハハハ…。重くなったな。
じいちゃん 照男兄ちゃん 私…。
うん…。
みんなも驚いたんだ。
忙しいのもあったけど…びっくりし過ぎて 本当になるのが怖くてすぐに来られんかったわ…。
お葬式は 立派なもんだった。新聞社とか テレビ局も来てたな。
あんな偉い画家さんだったなんて…。
いつの間にか…。
そんなとこ 本人は一つも見せなかったもな。
なつ… まあ ゆっくりしてそれから 会いに行けばいいべ。
うん…。
あ… なつ 牛舎見るか?
うん。
これが ミルカーだ。へえ~。
これさえあれば 手搾りの時の半分の時間で できてしまうんだわ。
そう。うちには 今 これが3つある。
なっちゃん 優ちゃん今は こうやって牛乳を搾るんだ。
おかげで おやじは もう ここに搾乳しに来なくても よくなったんだ。
じいちゃん優が馬に乗りたいって言ってんの。
優 馬 乗りたかったか?うん。
いや~ そりゃ ちょっと残念だったな。
馬は もう売ってしもうた。えっ?
なっちゃん 今は馬を使ってる百姓は 随分減ってな。
今は 車とトラクターだもな。
天陽のうちでも そうやってんだ。
したら 天陽君の家にも馬は もういないの?
去年 死んだ。
去年?
あの馬だ なつ…。天陽の畑を開墾した年に来た。25年以上 よく長生きした…。
今頃は また…天陽と会ってるべ。
どう? 優ちゃん うまいか?
うん おいしい!
おいしいしょ。優ちゃんが来ると思ってばあちゃんが 腕によりをかけて作っといたんだから。
ありがとう おばあちゃん。
ああ… 優ちゃんは 本当に礼儀作法が行き届いてるね。
なつ あんた偉いわ。
いつも 光子さんにしつけられてるから。
優 こっちさ来い。
そうそうそう… こっちさ来い ハハハ…。
何するんですか!
(菊介)こりゃおやっさんと剛男さんの戦いだな。
そのうち 優ちゃんを食われちまうぞなっちゃん。
優は みんなにかわいがられることに慣れてるのさ。
昔の私と おんなじだわ。
・ただいま。(砂良)あっ 帰ってきた。
(一同)お帰り!
ちゃんと挨拶しなさい。
なつおばさん お帰りなさい。
うわ~ 地平君 また伸びた!
まだ中学生でしょ。 どこまで伸びんのさ。
しょうがないしょや 柴田家の家系だし毎日 濃い牛乳を飲んでんだから。
だっこできるのも 今のうちだね。
優ちゃん おいで ほらほら…。
母さん…私 このまま 今の仕事を辞めるかもしれない。
えっ? なして?
自分が 何をしたいのか分からなくなって…。
お金のことを考えなければ今は 優といられる時間を一番に 大切にしたいと思うようになって。
そう…。
それが なつの出した答えならそうすればいいしょ。
少し 疲れてしまった…。
♪~
次の日 なつたちは天陽君の家に向かいました。
♪~
すいません…アトリエを見てもいいでしょうか?
(正治)もちろん 構わないよ。
♪~
あっ ママ ほんものだ!え…?
ほんもののお馬さんがいるよ!
♪~
なつよ…それが 天陽君の遺作だ。


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