ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

やすらぎの刻~道 第107話 清野菜名、風間俊介、佐藤祐基、井上希美… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『やすらぎの刻~道 #107 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 公一
  2. ゴウ
  3. 大丈夫
  4. 公平
  5. 荒木
  6. トラック
  7. 右足
  8. 才賀
  9. 松岡
  10. 責任
  11. 徴兵
  12. 一家
  13. 覚悟
  14. 看護婦
  15. 見舞
  16. 公一兄
  17. 徴兵検査
  18. 本当
  19. ベッド
  20. 意識

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『やすらぎの刻~道 #107 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(本ページの情報は投稿日時時点のものです。最新の配信状況は Paravi サイトにてご確認ください。)

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やすらぎの刻~道 #107 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]

巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!

詳細情報
◇番組内容
今は亡き根来三平(風間晋之介)の子供を宿したしの(清野菜名)は、世間の目を欺くため公平(風間俊介)と結婚し出産した。公平は、高嶺の花だったしのとの結婚に心躍らせる。そんな中、ついに公平の元にも徴兵検査の通知が来てしまう。しのと赤ちゃんを守るため、公平はある決意を固める…!一方、公平たちの住む村に松岡一家が疎開してくる。根来家は、東京から来た松岡夫人(横山めぐみ)とその子供たちの世話をすることに…
◇出演者
清野菜名風間俊介佐藤祐基、井上希美、木下愛華、須森隆文、横山めぐみ
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
藤田明二
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎テレビ朝日
【プロデューサー】中込卓也テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
 https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
 https://www.instagram.com/yasuraginotoki/

 

 


(根来公平)
〈戦争の雲行きが怪しくなり

東京から小野ヶ沢へ
初めて疎開者の家族が来た〉

〈松岡さんという一家である〉

〈ゴウという赤ん坊が誕生し

しのちゃんと僕は

本当に天にも昇るような
幸せな時を過ごしていた〉

〈だが その幸せも
長くは続かなかった〉

昭和18年12月

徴兵適齢臨時特例というものが
発動され

徴兵年齢が1年繰り下がって
19歳からになったのだ〉

〈僕の年齢は
まさに それに当たり

徴兵検査の召喚状が来た〉

♬~

公平さんが… 公平さんが…!

兄ちゃん! 公平兄ちゃんが…!

(根来公一)あっ?

公平兄ちゃんが大変なの!
(公一)大変?

一緒に来て!
何が? ちょっと…!

あっ… ああっ! あっ…!

ああー! あっ… ああーーっ!!
ああーっ!

どうしたんだ!? 公平!

ああっ…! ああーっ!

丸太! 丸太 持ってこい!
はい!

(信子)兄ちゃん! 兄ちゃん!

(公一)
車の下に入れて 持ち上げろ!

よし! 貸せ! 貸せ! 貸せ…!

(公一)…置け! 置け!

何するの…!?
あっ! ああーーっ!!

荒木! 車を前へ!
荒木さん 急いで!


ゆっくりだぞ!
(幸子)早く!

〈僕は 車輪に右足を押し潰され

すさまじい痛みに
口が利けなかった〉

何…! ううっ!
う… 動かさ… 動かさないで!

(一同)1 2の3!
ああーっ!

ああっ…!
誰か!

〈ボキッていう音が
2~3度したから

多分 足の骨が
何本か折れたんだと思う〉

おい トラック回せ!
上まで行って 方向転換しろ!

〈多分 当時としては珍しい
交通事故の走りだったと思う〉

〈もしかしたら

山梨県で発生した交通事故の
第1号だったかもしれない〉

(一同)1 2 3!
ああーーっ!! 触らないで!

(公一)
大丈夫だ 大丈夫だ 大丈夫だ!

海軍病院にいただけあって

しのちゃんは
さすがに頼りになる!

と そこら辺まで考えたところで
僕は痛さで気を失った〉

♬~

触らないで! 右足…!
(公一)大丈夫だ 大丈夫だ!

〈それからの事は
よく覚えていない〉

あっ ああっ…!
触らないで! 触らないで!

(公一)聞いてるか!?

動くな! 動くな! 落ち着け!

ああーーっ!!

(うなり声)

公ちゃん 動かさないで!

ああっ…!
もうやめて! 自分で治す!

治す…! ああ…!

(荒い息)
ああーっ!

(骨の折れる音)

もう少しだよ!
ああっ… もう少し…!?

もう少しよ!
(公一)終わるぞ! 終わるぞ!

終わり!? 終わり!? 終わり!?

あっ! ああっ…! ああーっ!!

あっ ああ… もう帰る!
帰る…!

(公一)帰れるぞ! 帰れるぞ!
(骨の折れる音)

あーっ! ああっ…!
(骨の折れる音)

じっとして!
しの 無理! しの~…!

落ち着いて…!
(公一)大丈夫だ!

あっ! ああっ…!

(公一)終わるぞ!

(公一)おい! おい!
ただ 気を失っただけ!

(公一)そうか…。

♬~

本当に申し訳ございません!

うちの引っ越しのために
こんな事に…!

奥さんの責任じゃありませんよ。

奥さんが気にする事は全然ない。

(松岡)申し訳ありません!

荒木!
(荒木)うん。


この責任は全部あんたじゃ!

うん…。

公平は あのとおり
右足が何カ所も潰れて

一生 まともに歩けんそうじゃ!

なんと言っていいか…。

徴兵検査のほうは どうなった?

徴兵どころじゃないそうだ。

軍医が診てくれて

とりあえず 当分は
使いものにならんと言うとった。

徴兵は免除じゃ。

当たり前だ!

(公一)全部 お前のせいだぞ!

威張りくさって 慣れんトラックの
運転なんぞするから

国のお役に立つ若者を

使いもんにならんように
してしもうたんじゃ!

昭和19年の年明けから夏を

僕は診療所のベッドの上で

足をつられたまま
何もせず過ごした〉

ちょっと… ちょっと抱っこ。

〈ゴウを連れた しのが

毎日のように
見舞いに来てくれた〉

〈ゴウは 日増しに
人間らしい赤ん坊の顔になり

明らかに猿から進化していった〉

おいで。

〈ゴウは 僕を見ると
ニッコリと笑った〉

〈それを見ると 僕は もう

食べてしまいたいほどの愛情に
駆られた〉

よいしょ。

そっか… お母さんがいいか。
全然会えてないからね。

〈公一兄さんや信子や幸子は

僕の抜けた分
畑仕事が忙しいらしく

めったに
顔を出してくれなかったが

責任を感じた荒木さんが
役場に交渉して

町の国民学校の生徒たちを
畑の手伝いに差し向けてくれて

おかげで
随分 助かっているらしかった〉

疎開してきた松岡さんの一家も

3日に1度は
見舞いに来てくれた〉

〈松岡さんの奥さんは
そもそもの原因が

自分のところの引っ越しの荷物の
運搬中の事故だったから

かなり
責任を感じているみたいだった〉

〈窓の外には 夏の気配が
押し寄せてきていたが

足の痛みは全く良くならず

僕は 山淵の診療所から
5里ほど離れた

南巨摩にある
陸軍病院の分院に移され

2度目の大きな手術を受けた〉

僕 目隠し いらない…!
(看護婦)うるさい!

怖い…!!
(看護婦)静かに!

〈ここのお医者さんは
元々 軍医で

骨折手術の名人という事だったが

ひどく豪快で乱暴なお医者で

麻酔なんか
ほとんどしてくれなかった〉


(看護婦)我慢! 男でしょ!
男…!

〈半分痛みで意識を失った
地獄のような3日ほどを過ごし

ようやく少し痛みが和らいで
正常な意識が戻ってきた時

気づいたら
僕はベッドの上にいた〉

♬~

イッタ…!

痛むか?

ああ… はい。

(才賀)トラックの下敷きに
なったんだって?

あ… はい。

まあ 足が残ってるだけ
まだましだよ。

俺は両足切断されちまった。

どちらで…?

マーシャル諸島で。

戦友は ほとんど全滅した。
俺は奇跡的に救われた。

そりゃあ…。

日本の新聞は
嘘ばかり書きやがる。

何が「赫々たる大戦果」だよ!

ガダルカナル ソロモン
マキン タラワ

日本は 軒並み全滅してるよ!

これでマリアナがやられたら
いよいよ 日本大空襲が来るぜ。

い… いいんですか? そんな事…。

構わねえよ!
本当の事を しゃべってるんだ。

時に 君 名前は?

ああ… 申し遅れま…! うっ…!

根来公平です…。

根来くんか。 俺は才賀だ。

才賀さんですか。

いくつだ? 今。
19です。

19っていうと…
今年から徴兵だな。

はい。

徴兵検査を控えてるところで

トラックにひかれる事故を
やっちまいまして。

昨日 見舞いに来られてた あれは
奥さんとお子さんか?

あいつら 来てたんですか?

しばらくおられたが
君が眠ってたんで 引き揚げた。

ああ… そうですか。

ゴウくんっていうのかね?
あのお子さんは。

はい。
うん。

嫁が そんな事まで
言ったんですか?

奥さんじゃないよ
君が言ったんだよ。

えっ 僕が…?

熱に浮かされて
うわ言 言ってる時

君は 大声で何度か叫んだ。

「やったぜ! ゴウ!」ってな。

なんの夢 見てたか 知らねえが
顔しかめたまま 何度か言ったよ。

ああ…。

俺 なんの夢
見てたんですかね…?

戦車の下に飛び込んだ夢でも
見たか?

〈ドキンとしていた〉

〈というより… ゾッとしていた〉

〈危ない! まずい! と
僕は震えた〉

〈それ以上
何も言わなかったろうか?〉

〈もしかして

何か もっと核心的な事を
言ってしまって

それを
この才賀さんという傷痍軍人

聞かれてしまったのでは
ないだろうか?〉

(心臓の鼓動)

大事な事を告白してしまおう。

これは
絶対に人には言えない事だ。

だから 誰にも言わないでほしい。

日本人として誠に恥ずかしく

しかも 僕にとっては
恐ろしく覚悟のいる

言うなれば
恐ろしい決断だったのだ。

僕は戦争に行くのが怖かった。

人を殺すのも 殺されるのも
僕は絶対に嫌だった。

かといって 鉄兵兄さんのように
山へ逃げたり

三平兄ちゃんのように
自殺したりする

そんな大それた覚悟は
僕にはなかった。

そこで
僕なりに必死に考えたのが

どうしたら 徴兵を免れられるか
それも合法的にできるか

その方法を考える事だった。

(いきむ声)

(公平の声)去年の夏から

その方法を
僕は僕なりに考え始めた。

しのちゃんと結婚し
ゴウが生まれて

曲がりなりにも
一家のあるじになった時

その考えは どんどん膨らみ
僕なりの覚悟と決心もついた。

それは… 大怪我を負う事だった。

命に別条のない限りにおいて
体のどこかに大きな怪我をし

兵隊としては とても採用されない
ある種の不具者になる事だった。

頭… 頭はまずい!

内臓は困る! 腕は不便だ。

…となると 足だ。

それも両足だと歩行に差し障る。

右か左か
片方の足のももから下…

いや できれば
ひざから下に大きな怪我を負い

兵役を果たせなくなる事!

それしかないと僕は考えた!

下がって!

もっと下がって! もっと…!

〈そうして あの日

僕は自ら トラックの下に
右足だけ突っ込み

車に ひざから下をひかせたのだ〉

♬~

〈本来
全てにツイてないはずの僕が

その時ばかりは
なぜか うまくいき

激痛の中で 僕は非国民になった〉

公一兄さん
最近 ちょっと変なのよ。

変って?
それが 最近 馬鹿に明るいのよ。

もしかすると 公一兄さんに

春が もう一度
巡ってきたのかもよ。