川崎麻世さん 故・ジャニー喜多川さんがくれた希望の一言
当時は西城秀樹、郷ひろみ、野口五郎の新ご三家の時代。衣装も髪形も秀樹そっくり。
「僕は秀樹さんのモノマネをやっていました。この衣装は『ジャガー』という曲のもの。秀樹さんを意識して母親と一緒に作りました。スーパーの婦人服売り場でゴム入りのパンツとシャツを買ってきて、上下縫い合わせてジャンプスーツにしたんです。家庭科の授業で習った刺しゅうが得意だったので、金の糸とスパンコールでクモの巣のように縫ったんです」
■生きるバネは「挫折は人を強くする」の一言
この人気がジャニーさんの目に留まるのに時間はかからなかった。
「人を介して麻布の事務所に来てほしいということで行ったら『待ってたよ』と突然ジャニーさんがいらした。ポケットから僕の雑誌の切り抜きを出して『YOUのこと見ているよ。今から合宿所に来ないか』って言われ、すぐそばにあった合宿所に行ったら『YOU、明日、日比谷の野外音楽堂でジャニーズのコンサートがあるから出ちゃいなよ』と。その言葉通り、翌日のコンサートに出演していました。13歳の夏休みの出来事です」