| 【競馬・ボート・競輪】[競馬]京成杯AH グルーヴィット、3歳馬初の夏マイル王へ2019年9月3日 紙面から 秋競馬の開幕を告げる「第64回京成杯オータムH」(GIII・8日・中山・芝1600メートル)は、サマーマイルシリーズの最終戦。関屋記念の覇者ミッキーグローリーの名前こそないが、夏のマイル王の座を狙って、中京記念を制したグルーヴィットが出走してきた。まだ3歳とはいえ、その分、伸びしろが大きく、マイル界の新星といえる逸材。秋のGIシリーズに弾みをつけるためにも、重賞連勝を決めておきたい。 NHKマイルCは直線で詰まって10着敗退。その鬱憤(うっぷん)を、3歳馬グルーヴィットが、古馬初対戦となった中京記念で、見事に晴らした。勝負どころで反応が悪くなるシーンはあったが、直線に入ってグイグイ伸びると、見事な差し切り。確かに52キロという軽ハンデの恩恵はあったが、朝日杯FS2着のクリノガウディー、ヴィクトリアマイル2着のプリモシーンに先着したのは高く評価できる。 「前走はやれるという自信がありましたが、結果を出してくれて良かったです。前走後、疲れはなかったですし、サマーマイルを狙ってここへ。体に幅が出て、一段とたくましくなっていますし、順調に来ていますよ」と松永幹師は充実ぶりに目を細める。今回がサマーマイル最終戦。関屋記念を制したミッキーグローリーが不在のため、勝てばもちろんのこと、上位に入れば夏の王者になる可能性は極めて高い。 今回、焦点となるのが初の中山コース。「開幕週ですし、スピード馬場になるでしょうね。スタートを決めたい」とトレーナーは前めの位置での競馬を理想とする。「今後のことは決まっていませんが、ここで結果が出るようなら、GIも見えてきますからね」とマイルCSを見据える一戦。さらなる大舞台に駒を進めるためにも、まずは3歳馬史上初となるサマーマイルチャンピオンに輝く。 (黒柳勝博) 
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