ラグビーW杯日本大会に臨む日本代表は2日、開幕前最後の実戦となる6日の南アフリカ戦(熊谷)に向けて東京都内で約2時間練習し、公開された冒頭部分でラインアウトからの展開を含めた攻守の連係を確認。練習後、CTB中村亮土(28)=サントリー=が抱負を語った。「やっとここまでこれたという思いもあるし、責任感も感じる。やってきたことを本番で試せることは楽しみです」
     帝京大4年だった2013年に日本代表入りしたが、15年W杯は落選。16年のジョセフヘッドコーチ就任後も評価は一定しなかったが、17年の欧州遠征で「試合のメンバーから外れてもチームに貢献することを自分で考えて行動した」。これが評価につながり、昨秋のイングランド戦でフル出場、トライも決め、CTB争いの一番手に浮上した。
     日本は昨秋にニュージーランド戦で69失点、イングランド戦で35失点するなど、強豪との対戦では失点の多さが課題となっている。合宿を通じて防御の連係を高めており、中村は「僕らのスピードでどれだけプレッシャーがかけられるか」をポイントに挙げ、「横とのつながりを意識して、大きな相手をしっかり止められればW杯に向けて自信になる」と意欲を見せた。 (大友信彦)