カージナルスのマイルズ・マイコラス投手(31)=前巨人=が、あわや乱闘の一触即発状態を演出した。1日のレッズ戦の4回、中飛を打ち上げたガルビスがベンチに戻ろうとマウンドの土の部分を通ると、マイコラスが指さして激怒し、怒鳴りつけた。
ブルペンも総出で両軍がにらみ合ったが、カージナルスの「ラテン系のドン」モリーナ捕手が、ベネズエラ出身のガルビスをなだめ、事なきを得た。
「打者はマウンドを通らない」は野球の不文律とされる。マイコラスは試合後、「芝のところを通るよう、丁寧に頼んだのさ」と、皮肉たっぷりにうそぶき、「俺たちは細心の注意を払ってマウンドを使うんだ。救援陣のためにも、足を着く場所や投球板をね。あの通り道を二度と使わないよう、懇切丁寧に××××と頼んだだけだ」と、放送禁止用語入りで非難した。地元紙セントルイス・ポストディスパッチ(電子版)が報じた。
マイコラスは7月31日のカブス戦でも物議を醸した。送りバントを決めた走塁で、一塁カバーに入り、ワンバウンド送球を捕ろうとしたボート二塁手のグラブを左手ではたいた(記録は内野安打と送球エラー)。
スロー映像では故意に左手をグラブへ伸ばし、捕球を妨害したと指摘されると、「激突を避けただけだ。あいつこそ、あんなところに突っ立ってるべきじゃなかった。(激突して)地面から掘り出される羽目にならず、ラッキーだったな」と逆ギレ。
米ニュースサイトのデッドスピンは「卑劣なカージナルスの投手はだまし討ちした上、逃げおおせた」と猛批判した。