新生FF14がサービス開始直後にコケた理由
最初のパッケージのメインストーリーが終わりました。
(次のパッケージに進むには、まだ15時間ぐらいかかるらしいが…)
とにかく序盤は旧版FF14との整合性をつけるためか、くどいぐらい「5年前」の話をされるのが良くないね。
リリース直後は新規よりも旧版ユーザーを納得させることが第一とされていたのがわかります。
・現在のFF14には「FF11」と「旧FF14」の2つの先輩がいる
・リリース初期はネトゲ初心者よりも旧作ユーザーが多かった
・序盤のストーリーは、旧FF14ユーザーへの配慮した部分が大きい
5年ぐらい前にやったときは、ネットで検索しても旧FF14との情報が混在してたからね…。
さすがに最近は「FF14=現在のFF14」になっているけど、リリース当初はそうではなく「FF14のパッチ2.0」という見方をされていたわけです。
当時の最新MMOでありながらもベテランユーザーがかなり多いという歪な構造になっていたので、そのへんが過度なギスギスの原因だったのかなあと思いますね。
その後に追加で入ったコンテンツも軒並み高難易度のものが多く、FF14=ギスギス大縄跳びという構図をますます確固たるものにしてしまった。
当時の初心者向けの解説サイトとかって「DoT」とか「Proc」とかの古臭いネトゲ用語が満載だったんで、カジュアルなネトゲプレイヤーにとっては居心地が悪かったことだろう。
あとは自分自身もそうなんですが、当時としてはかなり高めのPCスペックを求められたこともあって、低スペックでも遊びやすいドラクエ10に流れる人も多かったです。
PS4版が出たのはサービス開始よりも少し後の話で、しかもPro版とslim版はまだ発売されていなかった。
要するに、コアなネトゲFFユーザーのために作られたのが、初期の新生FF14だったというわけです。
今はなにも考えなくてもエンディングは見せてもらえる
初期パッケージも終盤に入ると8人PTコンテンツが3連打になる上に、MAPがかなり複雑なんで攻略サイトを見ると面食らうと思います。
でも、これから始める人は、
ボスも雑魚も高火力で焼き払われるので、とにかくダッシュでついていけ!!
タンクで始めた人も、とりあえず8人コンテンツではDPSに転職しましょう。
※ LV50以降に転職できるサムライと赤魔道士になら即戦力です。
これだけ知っていればまったく問題ありません。
追加の職業を8人コンテンツ開始直前に配置して、しかもレベルブーストで遊べるようにしているあたり、運営側も「逃げ道」という扱い方をしているんだと思われます。
追加のDPS職はLV50帯ではかなり操作が簡単で、木人相手に5分ぐらい練習すれば即戦力になれる。
さらに終盤のダンジョンは”全員ムービースキップ不可能”という措置がされているので、じっくりとストーリーを楽しむことが可能です。
FF14は今でも「ムービーをスキップしないと晒されるゲーム」と言われてますけど、その最たる例だった場所については、さすがにやりすぎだろ…と思うぐらいに緩和されていました。
なんかようわからんままラストダンジョンを終えて、「おまえは光の戦士だ!」「英雄だ!」とみんなが拍手で出迎えてくれます。
古いメインクエストに限った話ならば、DPSをやることでドラクエ10と大差のない難易度でエンディングまではいけるでしょう。
高難度コンテンツではDPSチェッカーの恐怖が待っているけど、遠い未来の話なので気にしなくてOK。
少なくともドラクエ10との比較で語ったとき、よほど乱暴なプレイをしない限りは、FF14がエンドコンテンツ以外でギスギスするといったことはないんじゃないですかね。
ドラクエ10で聖守護者のLV3をやらないという人ならば、FF14もエンドコンテンツは回避して遊べますので、そこはあまり変わらないと思うね。
ドラクエ10も緩和に次ぐ緩和でベテランユーザーから批判の声が挙がっていますが、FF14の緩和ぶりはそれ以上と言ってもいいんじゃないでしょうか。
たぶん、タンクで始めてなかったら退屈すぎて早々にヤメてたんじゃないか?と思うくらい緩和されています。
とりあえず2.0ストーリーの終了時点において、全滅したのはイフリートの即死ギミック発動による1回だけでした。
FF14のストーリーはMMOでナンバーワン
自分は元々「ネトゲにストーリーは不要」という考え方をしてたんですが、FF14をやって「今の時代はそうではない」という結論に至りました。
あまり評価がよろしくない2.0クエストにおいても、ハートにぶっ刺さる話はいくつかありましたんで…。
特にシドが登場してからは「帝国vsオレたち」という構図もハッキリしてきて、わかりやすい形でRPGっぽい雰囲気が出てくるので、序盤の序盤よりも楽しめるようになります。
やっぱり序盤のストーリーは”旧版ユーザーに対する言い訳”っぽい空気が色濃く出すぎていたと思う…。
それが蒼天(3.x)や漆黒(5.x)のストーリーは2.0よりも遥かに評価が高いらしいんで、やはり最後まで見てみたいと思いますね。
パッケージごとにぶつ切り型のストーリーを展開しているドラクエ10と違って、FF14は10年先のアップデートまで見据えてストーリー設定(キャラ設定)がしっかりされていると感じます。
蛮神や帝国というわかりやすい敵を配置しつつ、クリスタルやら闇の敵やら別次元の存在みたいなのも用意しているんで、ストーリーが縦にも横にも広げやすいようになっている。
ネトゲの運営は長距離走にも例えられますけど、そういう先々のペース配分も意識してストーリーを作っている分だけ、FF14がパッケージを重ねるごとに評価が上がっていくのは自然なことだと思いました。
FF14をやるべき人、DQ10をやるべき人
どこに行っても若葉マークの新規と遭遇するんですが…。
それに相応しいだけの改善がされているのがわかりました。
もしも「FF14=ギスギス」というイメージを持っている人がいるなら、それは昔の話なので気にしないでください。
中にはダンジョンの即死級ギミックとか、職業ごとのスキル回しとか、最低限の理解を求められるシーンもありますけれども…。
ガチの企業系攻略サイトがいくつも乗り込んでいて、わからないことはネットで検索すれば、初心者でもわかりやすい解説がすぐに見つかるでしょう。
もちろん個人サイトも充実していますが、古い情報も混在しているので更新日を必ずチェックするようにしてください。
・他人の100倍結果を出しても公認されない人
・最終学歴が東京大学の人
・赤からが好きな人
・ルールに沿って法人化したのに犯罪者みたいに扱われた人
・令和基準のインターネットを楽しみたい人
・「砂時計で全部リセット!」というオチにドン引きした人
言い換えると、ニコニコ動画が好きな人とか、SNSが大好きな人とかはFF14をやっても楽しめないかもしれません。
古き良き時代という言葉がありますが、そういう昔ながらのモノを大事にしていきたいという人にとっては、アップデートの度に仕様がひっくり返るFF14は厳しいでしょう。
これはもう単純な優劣の話ではなく、立ち位置が全く違うモノを比較することになってしまうので、一概に「どっち?」という結論を出すことは難しい話になります。
若者の中にもカセットテープを買い集める人がいると聞いたことがありますけど、そういうレトロなモノが好きな人にとって、ドラクエ10は今後も唯一無二の存在として輝き続けると思います。
そうではなく、現代の基準に通用する利便性を求めたり、将来性のあるアップデートを期待したい人はFF14をやればいいでしょう。
どういうわけかドラクエ10とFF14は対立構造に持ち込まれやすいのですが、自分みたいな中立的なポジションに立つ人間としては悲しいことです…。
ドラクエ10の場合、今でも10年以上前の開発環境をひきづっている苦労話が展開されていますし、そういう話にロマンを感じる人にはおすすめしたいです。
今でも快獣ブースカやマジンガーZの人形が高値で取引されているように、古いモノにこそ価値を感じる人は必ず存在しますからね。
自分がやりたいゲームはどんなものか、すんなりと入り込めそうなコミュニティはどういうものか、購入前に少しだけ考えてみるとベストアンサーを導き出せることでしょう。