愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で、出展している現代美術家の田中功起さんが企画展「表現の不自由展・その後」の中止に抗議して内容を変更した作品が3日、公開された。
芸術祭の実行委員会によると、田中さんは不自由展とは別の展示で、室内にオブジェなどを置いて空間そのものを作品とするインスタレーション(空間的芸術)や、映像作品などを出展した。同日からは、展示室の扉を半分閉め入場不可能に。扉と壁の間から中を見ることはできる。
企画展を巡っては、これまで10人の海外作家と1機関が展示を中止するなどしている。日本人作家の展示変更は田中さんが初めて。