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【藤井かすみの体感して ゴルフ上達ドリル】ドリル(21)右手・左手の動き確認&パットの自信が大事です2019年8月29日 紙面から いよいよ、今回からはプレー当日のゴルフ場です。スタート前といえば、直前の練習ですよね。直前の準備は人それぞれのルーティンがあると思いますが、私なりの方法をお話ししましょう。 (取材・構成 児玉光雄) 私は偶数派の8、6番
ゴルフ場に着いて、軽いストレッチをした後は打球練習場に行って、軽く調整します。 私が持っていくのはよく使うサンドウエッジ、ドライバー、ユーティリティー、そしてアイアンの8番と6番です。だいたいは、連続する番号のアイアンは持っていきません。私は偶数派なので8、6番ですが、奇数派は9番と7番が多いですね。 練習場に着くと、まずアイアンのシャフトの真ん中を片手で握って、左右に腕を回転します。10数回やると、もう一方の腕で行います。 次に、右手でクラブを持って、グルングルンと円運動をします。これも、左右で。最後はクラブを重量挙げのように持って上げ、後方へ動かします。これらは全て、肩甲骨の動きを柔軟にするためです。ゴルフスイングの動きは、肩甲骨が素直に動いてくれないとインパクトで詰まるからです。 トップの位置が決まる次に、ウエッジを持ってアプローチの練習から始めます。まず、前々回に紹介した片手でのアプローチ練習をします。右手1本で打つときは左手で右の上腕部をつかみ、左手1本で打つときは右手で左の上腕部をつかみます。 こうすることによって、バックスイングでの肩の入りが深くなってくれますし、トップの位置も決まります。ゴルフスイングの基本はトップからフィニッシュまでを両足の間で回転することですが、その回転イメージが生まれます。軸もしっかりします。 そんなイメージで、サンドウエッジからドライバーまで2、3球ずつ打っていきます。そして最後にもう一度、サンドウエッジで締めます。 「打てば入る」感覚を次はパッティンググリーンです。私がここでやるのは「脳トレ」です。パッティングはしっかり芯でヒットするとか、どんな場合でも一定のリズムで打つとか大切な基本がありますが、この練習は日ごろやることで、スタート直前にやっても付け焼き刃になるだけ。うまくできればいいのですが、できないと悩みをつくってスタートすることになります。 ですから、私はスタート前のパッティング練習では、ひたすら入るイメージだけを脳に植えつけます。2本のスティックを取り出し、ボールが間を転がるぐらいの幅にしてカップに合わせます。ボールは100%、カップに入ります。 「それじゃパターの練習にならないじゃない」と言われそうですが、なぜか気持ちがいいです。つまり、打てば入るという感覚を脳が覚えるからです。 結論を言えば、当日の打球練習場では右手と左手の動きを確認すること。そしてパッティングに関しては、すごく心と直結していますから、自信をつけてスタートすることが大事なのです。 【かすみのひとりごと】プロ1次テストに教え子が3人残ったけれど…大好きな夏が終わります。毎年必ず泳ぎに行ってましたが、今年は行けませんでした。でも、もう夏も終わりますね。泳ぎたかった…。 みなさんは海や川に行きましたか? 今年は新しい水着も買いませんでした。バーベキューはささやかに子供たちと庭でやったけど。あっという間に寒い寒い冬がやって来るかと思うと…。 私の夢は常夏の島に住むこと。それまでに、一緒に頑張ってきた子たちをプロにすることが当面の目標です。つい先日、1次テストが行われ、うちのアカデミーからは8人受けて3人が残りました。 テストというだけで普段の力が出せなかったりするなど、みんな大変です。そんな中、3日間で古江彩佳選手は24アンダー、西村優菜選手は20アンダーと、まるで別世界のようなゴルフをしていました。やはり、トーナメントにたくさん出ている選手は違います。 実は、この1次テストで過少申告があったようです。ハーフで6打も。たとえ、わざとではなくても、それも数えられないのならプロになる資格はありません。ゴルフを通じて良い人間形成ができると信じている私は、とてもショックでした。 <藤井かすみ(ふじい・かすみ)> 1967(昭和42)年11月30日生まれ、山口県岩国市出身の51歳。身長162センチ。ヴィクトリアゴルフ所属。学生時代はソフトボールの選手で東京女子体育短大のとき日本代表にも選ばれた。23歳からプロを目指し、3度目のプロテスト受験だった95年8月にトップ合格。2001年ベルーナレディースカップでツアー初優勝。02年には3勝を挙げ賞金ランク2位。ツアー通算10勝。師弟関係は岡本綾子。現在は兵庫県でジュニア育成に力を入れている。 取材協力 中日カントリークラブ(三重県鈴鹿市東庄内町1447)(電)059(371)1188 (毎週木曜日の紙面に掲載) PR情報
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