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【国際】

香港学生、授業ボイコット 6月以降、逮捕者1000人超す

2日、香港中心部の広場で激しい雨の中、抗議集会に集まった中高生ら=中沢穣撮影

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 【香港=中沢穣】香港政府や中国に対する抗議活動が続く香港で二日、多数の業界団体が参加するストライキや、新学期に合わせた中高生の授業ボイコットが行われた。朝の通勤時間帯に地下鉄の運行を妨げる抗議活動も実行された。一方、香港警察は八月三十一日のデモに関連してこれまでに百五十九人を逮捕し、六月のデモ開始からの逮捕者が計千百十七人に上ったと発表した。

 中学や高校の前では、生徒らが手をつないだり、ビラを配るなどして、警察の暴力行為に対する批判などを訴えた。授業ボイコットは二百校以上で行われたとみられる。香港中文大学では二週間のボイコットが呼びかけられ、決起集会には約三万人が集まった。

 ストライキには二十一の業界団体が賛同し、約二十の公立病院や一部の民間病院でもストが行われた。前回八月のストに千人以上が加わったとされるキャセイ航空は職員に対し、ストに参加した場合は解雇もあり得ると通告しており、香港中心部の公園で開かれたスト参加者らの集会では政府の締め付けに対する批判が相次いだ。

 また、地下鉄の運行を妨害する活動も行われ、若者らがドアに傘をはさんで発車を妨害するなどした。主要駅では朝から多数の警察官が配備され、香港メディアは複数の若者が拘束されたと伝えた。

 一方、香港警察は二日の記者会見で、警察と参加者が香港立法会(議会)前などで衝突した八月三十一日のデモで、二百四十一発の催涙弾と九十二発のゴム弾を発射したと明らかにした。香港では警察が同日夜に地下鉄内で市民を殴打したことなどに批判が出ているが警察幹部は「暴徒を制圧するため」などと説明した。

 

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