12歳のウイグル人少年が警察署で拷問死
RFA 2012.05.23 | 翻訳・掲載:2012.05.26
RFAが入手した情報によると、コルラのある宗教学者の家から警察に拘束された12歳のウイグル人少年ミルザヒッド・アマヌッラ・シャヒヤル氏が、拘束中の警察署で拷問死した。
ミルザヒッド氏は5月20日に拘束されたが、警察当局が彼の母親に電話し、彼が5月21日に警察署で「自殺」したと通告した。
RFAに寄せられた情報によると、ミルザヒッド氏はアクス地区シャヤル県出身で、現在サウジアラビアのメッカに滞在している父親の指示により、コルラ在住の知り合いの宗教学者から宗教教育を受けていた。
中国の警察隊が5月20日に、同宗教学者の自宅を突然家宅捜査し、宗教教育を行っていた先生のほか、ミルザヒッド氏を含む二人の生徒を拘束した。
その翌日、ミルザヒッド氏のシャヤル県在住の母親に電話し、息子が拘束中の警察署で「自殺」したと通告した。更には、早急にコルラに来て、騒ぎを起こさずに遺体を速やかに埋葬するよう警告した。
コルラの警察署に駆け付けたミルザヒッド氏の母親は、息子の体の至るところに殴られた跡があり、首には絞られた跡が残っているのを見たという。
厳重な監視の下、ミルザヒッド氏の遺体が5月22日に警察当局によって強制的に埋葬させられたという。人が集まることや墓地でのコーランの朗読も許されなかったという。
ミルザヒッド氏と一緒に拘束されたもう一人の生徒と先生の安否は分かっていない。
中国当局は最近、コルラで宗教人らに対する過剰な取り締まり運動を実施していた。
http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/qisqa_xewerler/qiynap-olturush-05232012174058.html
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