『やすらぎの刻~道 #104 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
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- 産婆
- 結婚
- ヒー
- 頑張
- 子供
- 女性
- 旦那
- 一緒
- 我慢
- 大丈夫
- 天使
- お上手
- ニキビ
- バア
- ボロボロ涙
- 桑畑
- 三平兄
- 仕込
- 戦時中
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 文学 > 戯曲・シナリオ
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『やすらぎの刻~道 #104 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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やすらぎの刻~道 #104 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]
巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!
詳細情報
◇番組内容
ある夜、「やすらぎの郷」に住む栄(石坂浩二)の元に、九条摂子(八千草薫)が姿を現して…!?一方「道」の物語では、根来家に、公平(風間俊介)の兄・三平(風間晋之介)に続き、公次(宮田俊哉)の訃報が届く。ある日、看護師を辞め根来家に戻ってきたしの(清野菜名)が、自分のお腹に三平の子供がいることを明かす!公平の妹・幸子(木下愛華)は、亡くなった三平の代わりに公平が父親になったら良いのでは…、と提案する。
◇出演者
清野菜名、風間俊介
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
藤田明二
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】中込卓也(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
https://www.instagram.com/yasuraginotoki/
(根来公平)
〈しのちゃんのおなかは
どんどん大きくなっていた〉
〈うちでは 幸子の提案で
生まれてくる子供のためにも
父親がいないのは変だ
という話から
どういうわけか
僕が しのちゃんと結婚し
生まれてくる子を
僕の子だという事にすれば
八方丸く収まるという
訳のわからない計画が進められ
しのちゃんが
僕のお嫁さんになるという事は
僕にとっては夢のような話で…〉
結婚する気ない?
誰と?
お… 俺と。
〈最初は
しのちゃんに噴き出され
僕は大いに傷ついたのだが…〉
ヘヘヘ…。
〈しのちゃんも
その後 考えを改め
ツイてない人生を送ってきた
僕には
生涯に初めて 巨大なツキが
やってきた感じで…〉
命を懸けて 一生守る。
〈これが
戦時下のドサクサってやつだ〉
♬~
(女性)10月19日 婚姻。
…でいいのかい?
はい!
しかし… ちいっと
おかしいんでねえのかい?
何が!?
見たところ
腹が かなり出とるようだが。
奥さん 今 おなか 何カ月?
んっ?
10カ月です。
だったら もう出る…!
出るっしょう!?
はい。
戦時中だから
まあ いろいろあるだろうけど…。
仕込んだのは いつ?
1月です。
入籍する前にやっちゃったの?
あ… ああ はい。
まあ…!
戦時中だから いろいろ
事情もおありだろうけど
普通でいえば ふしだらだ。
ねえ?
2人とも若いから
我慢できねかったちゅう事も
あるべけどさ…。
うーん…
子供があとで気にするよ。
何かで戸籍見る事もあっぺえし
そん時
あれっ? と思うんでねえかい?
私 両親が結婚する前に
仕込まれてんだ! ってね。
(ため息)
婚姻届 前にずらしてやるかい?
去年の12月あたりの結婚に
するんだ。
そうすれば
なんとか つじつまが合う。
ねっ?
お… お願いします。
あっ 旦さん おいくつ?
19です。
今年の正月で?
はい。
なら問題ない。 うん。
男は17から 女は15から。
これが正式に結婚できる年だ。
なんとか満たしとるねえ。
(女性の笑い声)
(2人)はい。
結婚の日付は
昭和18年1月2日にしましょう。
結婚して すぐ作った。
これから産んで 落ち着いて
またすぐ作る。
産めよ 殖やせよ。
お国のためだ。 日本のためだ。
頑張ってね~!
(女性の笑い声)
〈ニキビ
俺は 突然だが
結婚しちまった〉
〈経過は
ゆっくり会った時 話すが
相手を聞いて驚くな〉
〈しのちゃんだ〉
〈あの しのちゃんと
一緒になる事に
なっちまったんだ〉
〈どうだ? たまげたか?〉
〈しのちゃんは
お前ら
三平兄ちゃんと付き合っとると
内心 思っとったべ?〉
〈違うんだ〉
〈実は しのちゃんは
三平兄ちゃんと
付き合っとるふりをしながら
心の中では 俺の事を
ずっと ひそかに
思い続けとったらしい〉
〈最近 告白されて
やっとわかった〉
〈ハハッ…! 嘘だ〉
〈なんとなく そういう事に
なっちまったんだ〉
〈まあ これも
運命っつうもんだべな〉
〈うん〉
痛むか?
大丈夫。
痛かったら 言えよ。
うん。
〈実は もう 腹に子供がいる〉
〈まもなく出てくる〉
〈まもなくって言ったって
本当に まもなくだ〉
〈すぐだ〉
〈今日 明日だ〉
〈実は もう
予定日を過ぎちまってるんだ〉
〈今 産婆の所に行くところだ〉
〈産婆っつったって
まだ会った事もねえんだ〉
〈公一兄ちゃんが
調べてきてくれて…〉
この地図だと あと少しだ。
我慢できそうか?
(荒い息)
背負うか?
大丈夫。
おんぶするぞ。
出そうか?
わからない。
出そうだったら すぐ言え。
あの役場のバアさんが
面倒な事 ガタガタ言うから…!
ああ…。 あっ…!
(荒い息)
あれ?
どうした?
あっ… ああ いや…。
いや なんでもない。 行こう。
〈その道に 確かに記憶があった〉
〈この道…
確かに あの時の あの道だ〉
〈青っ洟が 満州に出発する前夜〉
〈急に結婚する事になって…〉
〈だけど
女を知らないって言うんで
鉄兵兄さんが紹介してくれて…〉
〈初めて青っ洟が
女性を体験するのを
ヤブ蚊に食われながら
ニキビやハゲと じっと待っていた
あの桑畑〉
〈あの桑畑だ〉
〈確かに ここだ〉
〈あの日 終わって帰ってきた
青っ洟が…〉
(青っ洟)
天使だぜ~。 ヘッヘッヘッ…。
〈天使だって言った あの時の人が
もしかして…〉
〈もしかして…〉
こんにちは! こんにちはー!
根来さん?
あっ はい。 あの…。
奥へ入って。
よいしょ。 旦那さん ここにいて。
あっ… はい。
〈あの時の天使に
間違いなかった〉
(産婆)横になって。
うう… よいしょ。
(うなり声)
(産婆)ああ… もうすぐね。
よく我慢して歩いてきたね。
ねえ 今度 陣痛が来たら
生まれる時だからね。
それまで
少し ここで休んでるのよ。
はい。
そん時が来たら この…
この ほら 白いの あるでしょ?
ここに つかまって…
ちょっと つかまってみて。
つかまって… 梁につかまって
しがみついて。
はい! ヒー! フー!
ヒー! フー!
フー…。
もっと… もっと大きくね
大きく深く息吹いて!
吹いて! 思いっきり…。
ヒー! フー!
ヒー… フー…!
ヒー! フー!
フー!
そうそう!
長い便秘のあと ウンコ出すのと
同じ要領だからね。
はい。 フー…!
フー! そうそう そうそう!
お上手 お上手。
もうちょっとだからね。
こっちで横になってて。
フー…!
出てきたら
出てきたってわかるから
大声で呼ぶのよ。
はい。
そっちの部屋にいるからね
おばちゃん。
はい…!
ねっ。
あっ…
心配しなくて大丈夫だからね。
(うなり声)
〈どうしていいか
わからなかった〉
〈産婆さんは
確かに産婆さんなのだが
バアさんというほど
年を取ってはおらず…〉
〈そういえば 後家さんだと
前に聞いており…〉
はい。
あっ…。
初めて?
あっ… はい。
おいくつ?
妻ですか?
うん。
〈「妻」と
思わず言ってしまった…!〉
二十歳です。
まあ お若い。
旦那さんは?
〈「旦那さん」…! 僕の事だ!〉
19です。
まあ…! お若い。
あの… 痛いんですか?
そりゃ痛いですよ!
命を産むんですから。
どのくらい?
いろんな言い方する人いるけど
鼻の穴から
スイカが出てくる感じとか
あの… 象の群れに
腰を踏まれてる感じとか
あと… あっ!
いきみすぎてね 顔の毛細血管が
プチプチプチって
音を立てて切れていく感じとか
あとは…。
あっ! こんなお嬢さんがいた。
哺乳類やめます!
卵で産ませてください! って。
始まりましたー!
はいはい!
(うなり声)
旦那さんも来る!
いい事したんだから
一緒に苦しむ!
あ… はい!
(うなり声)
(戸の開く音)
〈いい事はしてなかったけど
一緒に苦しもうと思った〉
うう~…!
(産婆)フー!
(いきむ声)
(産婆)フー! フー!
はい いきんで! いきむのよ!
(いきむ声)
しの 頑張れ! しの! しの…!
(いきむ声)
(産婆)いきんで!
(いきむ声)
うう~っ…!
〈それは荘厳な情景だった〉
〈なんだか わからないが
ボロボロ涙が出た〉
〈しのは頑張った〉
〈僕も頑張った〉
〈何がなんだか わからないけど
一つの命の誕生に初めて立ち会い
ボロボロ涙が出た〉
(赤ん坊の泣き声)
〈全てが終わったあと
産婆さんは
後産で出てきた胎盤を薄く切り
ショウガ醤油で僕らに食わせた〉
〈それは
レバーのようなものだったが
産婆さんは 妙に色っぽく
これを食べてるから 私たちの肌は
いつもスベスベして若いのよ
と笑った〉
〈残った胎盤は 庭に埋め
そこに 生まれた子供のための
木の苗を植えろと言われた〉
♬~
〈桜の木の苗を
僕は我が家の庭に植えた〉
♬~
(菊村栄一)おう。 またちょっと
わからなくなったんでな
教えてくれ。
(菊村 栄)あれ…? あの… えっ?