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【ゴルフ】

「もうないなと」 渋野日向子“V逸の予感”ズバリ的中

2019年9月2日 紙面から

1番スタート後に笑顔を見せる渋野日向子=小樽CCで(平野皓士朗撮影)

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◇ニトリレディス<最終日>

▽1日、北海道小樽市・小樽CC(6650ヤード、パー72)▽晴れ、25・2度、西4・6メートル▽賞金総額1億円、優勝1800万円▽61選手(うちアマ5人)▽観衆6242人

 シブコ、71でツアー記録達成も1億円突破と今季3勝目はおあずけ! 首位と2打差の4位から逆転Vを狙った渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は3バーディー、2ボギーの71にとどまり通算7アンダーで5位に終わった。一方、6月から継続している“連続オーバーパーなしラウンド”はツアータイ記録の28に。次戦は休養と調整のため欠場し、12日からの国内メジャー・日本女子プロ選手権で新記録達成と今季獲得賞金1億円突破を目指す。優勝は11アンダーまで伸ばした鈴木愛(25)=セールスフォース=で6月ニチレイレディス以来の今季4勝目、ツアー通算13勝目。アマチュアの安田祐香(大手前大1年)は8アンダーの4位だった。

 “シブコ小樽公演”は大会史上最多の6242人ギャラリーを集めて幕を閉じた。「優勝を狙える感じはまったくなかったですね。6、7番で連続バーディーが入ったのはよかったけど、8番のチャンスを外した時点でもう(Vは)ないなと思いました」。

 4番でボギーを先行したが6、7番で1・5メートル、4・5メートルをねじ込んだ。8番パー4は2メートル半のストレートライン。この絶好機をふいにした瞬間、勝負師にはすでに予感があったのだという。

 それでも後半を1バーディー、1ボギーにまとめ、この日1アンダーの71。6月ニチレイレディス初日からの「連続オーバーパーなし記録」はアン・ソンジュと並ぶツアー記録28ラウンドに到達した(全英女子オープンを含めば32ラウンド連続)。かねて「記録はいつかは終わるもの。でもせっかくなら新記録まで伸ばしてから止まりたい」と話していた渋野。この日のラウンド後も「誰も成し遂げていない歴代1位の数字を出すことには価値があると思う。並んだからには新しい記録をつくりたい」と、新たな意欲を語った。

 今週末のゴルフ5レディスを休み、今季国内メジャー第2戦・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯へ。開催コースは昨年7月、渋野が合格したプロテスト会場だった兵庫県三木市のチェリーヒルズGCだ。「いいイメージはありますけど…また選手権は違うと思うので。岡本(綾子)さんのセッティングですよね」と渋野。5月のワールドレディスサロンパス杯からの国内メジャー2連勝、全英女子オープンを入れれば国内外出場メジャー大会3連勝もかかる。

 国内3勝目と、今季自己目標に掲げる獲得賞金1億円突破はおあずけとなった(日本女子プロ単独5位以上で達成)が、年間最優秀選手賞を決めるメルセデスランキングでトップに躍り出た。平均パット数もツアー1位に返り咲き。「プロ2年目から、なかなかの経験してますね」と感慨深そうに天井を見上げた後、日本女子プロのV賞金が3600万円だと聞くと「ワオ! 高い。世界ランクにもつながると思うし、頑張らないとですね」と、前を向き直した。 (月橋文美)

 

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