サッカーの海外各リーグは1日、各地で行われ、スペイン1部でマジョルカの久保建英はバレンシア戦の後半34分から出場し、スペインでの公式戦デビューを果たした。チームは0―2で敗れた。
マジョルカに加入した久保建にとって、ほろ苦いデビュー戦となった。2点を追う後半34分に3人目の交代枠で右サイドに投入されたが、攻撃を活性化できないまま試合終了の笛が鳴った。
名門バレンシアの本拠地で行われた一戦。ピッチに入って数分はパスを受けられず、ボールを持っても疲労が色濃い味方と効果的に連係できない。後半ロスタイムにフリーでボールを持っても、周りの動きが少なく好機を生み出せなかった。
6月にFC東京からレアル・マドリードへの移籍が決定。世界屈指の強豪に残るか、実戦経験を積むために期限付き移籍するか動向に注目が集まった。8月下旬にマジョルカと契約し、9月に入ってようやく公式戦の舞台にたどり着いた。
試合後は取材に応じることなく、険しい表情でチームバスに乗り込んだ。新天地で第一歩を踏み出し、休む間もなくワールドカップ(W杯)予選に臨む日本代表に合流する。(バレンシア共同)