野球評論家の張本勲さんが、標的をエンゼルスのコーチ陣に変更した。
1日のサンデーモーニング(TBS系)で、大谷の打撃について「全体的に崩れてるから、手直ししないと。それをしっかりサポートして教えるコーチがいればいいんだけど、アメリカ(のコーチ)は言わないからね。全然言わないから。聞いたら言うというコーチだから」と、十八番の“いっしょくた発言”。さらに、「それで結構な給料もらってね、本当に何やってるんだと思うくらい」とこき下ろした。
一方、張本さんは痛烈に批判した大船渡高の佐々木やカブスのダルビッシュについては、同番組に限定すると5週間連続で無言を貫いた。
大谷は今季ワーストの12打席連続ノーヒットと振るわないが、エンゼルスのチーム打率2割5分2厘は、ア・リーグ15球団中7位とほぼ真ん中だ。
打撃系のコーチ陣を引っ張るのは、ジェレミー・リード打撃コーチ。ブルワーズとエンゼルスで5年間のマイナー打撃インストラクターを経て、今季が就任1年目だ。
大谷にとって不運だったのは、昨季のチーム打率2割4分2厘はリーグ11位と低迷したため、2002年の新人王だったエリック・ヒンスキー前打撃コーチ(現ダイヤモンドバックス打撃コーチ補佐)が1年で解雇されたことだ。
大谷がメジャー1年目だった昨季のオープン戦で打率1割2分5厘(32打数4安打)、0本塁打と絶不調だった際、同前コーチは左足をほとんど上げないすり足打法を提言。二人三脚で開幕直前にこれを完成させ、開花と新人王の獲得を助けた。