非モテ(男)の悲しみ 橘 玲『上級国民 / 下級国民』 | エンドレス/ふり~/オペラ

非モテ(男)の悲しみ 橘 玲『上級国民 / 下級国民』












世の中には、男と女がいて。

金持ちと貧乏人がいて。


さまざまな国と、さまざまな人種がある。







いまや、誰もが格差社会を理解している。

さまざまな階層、そのうちの… マジョリティ(多数派)だった人たちが、中流から下流に転落する。

そんなハナシも、聞きあきた感がある。







本書は、なぜそうなるのか、社会がどのように変化しているのかを説く。




著者=橘玲(たちばな/あきら)によれば。
世界は、「知識社会化」「リベラル化」「グローバル化」の三位一体現象といえる潮流、変化に向かっていると。







福沢諭吉は、「無学なる者は貧人となり下人となるなり」と、『学問のすすめ』で書いていた。そうです↓
















当たり前といえば、当たり前のコトが本書には多く書かれています。





たとえば。

非モテ(モテない)の男性は、女性を憎む(ミソジニー)とか。




そりゃあ… そうなるだろうなと思う次第。














さらに。

もっと当たり前の事実、誰でも知っているコト…



エロス資本をもっている女性が「モテる」最大の要素は「若さ」であり。



男性の場合は、「カネと権力」だと。



なんだかんだ、カネもってる野郎がモテる。男の場合。

女だと、若い女しかモテない(基本的に)



身も蓋もありませんが。















女性から(性愛の対象として)相手にされない、非モテの男性は悲惨である。


屈辱。ストレス。





いや、そもそも男性とは…

うかうか/まごまごしていると、下流に転落(モテ→非モテ)しやすい不安をかかえているのだとあります(109ページ 「男は女より『不安定性』が大きい」)








アメリカだと、非モテは「インセル」と呼ばれているそうです。



そして…







むべなるかな、であります。




















「 …先進国の中間層が崩壊したのです。」(185ページ)



とあるが、これはさっきも言った… マジョリティのはずが、下流に転落するとゆうコトになります。


その結果、ポジティブ感情(幸福度)が低くなり…


もはや「日本人」であるコトにしか、アイデンティティーを見いだせず、彼らはネトウヨ化してゆく…






自分こそが弱者であるとかんがえる彼らは… 弱者利権をもった人びとや、在日の人たちを攻撃する。





アメリカの場合、プアホワイト(白人貧困層)が、「黒人は優遇されている」と文句をつけると。









「知識社会」「リベラル」「グローバル」化してゆく、能力主義の社会からこぼれ落ちてゆく(脱落してゆく)人びとは…


右傾化し、「移民を排他」する。







ここで、もう一度「先進国の中間層が崩壊したのです」とゆう言葉を思い浮かべると。





現在の、非モテの男性(インセル)も、かつてはこんなに大量にいなかったのではないか。


つまり、生涯独身の男性が。






昔の、男性優位な男社会。

日本の場合。
厳格な、家長(長男)が家を継ぐ制度。


うまくは説明できないが…
かつての日本の家制度が崩壊したコトが、非モテ男性の増加と関係あると、わたしは直観する。






アメリカなどの場合は、よくわかりませんが…

「黒人を差別してきた歴史から、プアホワイト(白人)は誰からも同情されない」とあり。
確かに、インセルと言ってイメージするのは白人男性です。

白人以外にも、貧困層の独身男性はいるに決まってるんですが。










「女は男より幸福度が高い」、なぜ?とゆう考察もあり…

それはそれとして…



女性の幸福度は、たぶん、50年前、100年前よりも高くなっていると推測する。






だから?






ともかく、可哀想な男たちはおおぜいいるとゆうハナシだ。









みなさん、がんばってください!



と、ゆうしかありません。




しかし、「モテるための努力」とゆうのも、むずかしいですよ。




いちばん重要なのは、「カネと権力」なんですから!





(自分の)能力をアップさせる。


実力主義の世界。


きびしい。