海上自衛隊幹部学校

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 教育課程

 幹部学校では、上級の部隊指揮官又は幕僚としての職務を遂行するに必要な知識及び技能を修得させるための教育訓練を行っています。

 特別講話及び部外講師講話(平成30~31年度)

 本校では各界の有識者による講話を通じて、ものの見方・考え方に関する視野の拡大を図っています。


平成28~29年度    

平成24~27年度    

講 師:ジャーナリスト  櫻井 よしこ 氏
実施日:令和元年6月11日
演 題:「令和における日本の安全保障と憲法のあり方

   継続を続ける中国の台頭を背景に、令和という新しい時代を生きていくにあたり、日本の歴史・文化のルーツに遡りながら、現在我が国が直面する安全保障上の諸問題について、周辺国の最新の地政学的動向を交えた非常に示唆に富む的確なご意見を頂けたことから、海上防衛を主任務とする我々にとって、その重責に身が引き締まる思いでした。

櫻井 氏  熱心に櫻井氏の講和に耳を傾ける学生


講 師:NEC航空宇宙システム総務部 小笠原 雅弘 氏
実施日:平成31年4月11日
演 題:『 Alt.0m 「はやぶさ2」が舞い降りた』

   「はやぶさ2」の開発、運用について、鮮明なアニメーションと洗練されたプレゼンテーション技法により、大変意義深いお話となりました。
   特に、小惑星「りゅうぐう」への着陸の目印として使われたターゲットマーカーの製作等、一見不可能とも思われる難題に対しても、粘り強くアプローチする姿勢や、「りゅうぐう」が予想に反して岩だらけであったといった事態に対しても、チームの力を結集して見事に困難を乗り切られたお話は、本校学生にとりまして、大いに示唆を与えるものでした。

小笠原 氏  小笠原 氏


講 師:米海軍第74任務部隊司令官 海軍少将 ジェームス・E・ピッツ 氏
実施日:平成31年2月19日
演 題:「インド・アジア・太平洋地域における海洋安全保障に対する第7艦隊の役割」

   学生は、世界経済の重心である本地域において、米海軍第7艦隊によるプレゼンスの重要性について理解を深めるとともに、RIMPAC、コブラ・ゴールド等の共同訓練を通じた多国間での協力が、安定した海洋安全保障環境の構築に寄与することについて認識を共有しました。
   質疑応答においては、講話の主題を越えた広範な質問にも懇切丁寧に対応して頂き、学生は米海軍及び第7艦隊に対する理解をさらに深化させることができました。

米海軍第74任務部隊司令官 海軍少将 ジェームス・E・ピッツ 氏


講 師:ジャーナリスト 門田 隆将 氏
実施日:平成30年11月19日
演 題:「『新潮45』休刊騒動が示したマスコミの岐路」

   『新潮45』休刊騒動を題材として、現在マスコミが立っている岐路についてご講話を頂きました。
   その中でも特に、「言論・表現の自由」について、読者側の「自由な思想空間」が侵されているという、問題の本質をつかれたご指摘は、本校学生・職員にとって非常に啓蒙されるものであり、大変意義深く、得難い機会となりました。
   情報発信の手段が組織から個人に移行してきている昨今、巨大メディアや巨大組織の根本が揺らぎ、120年以上の歴史を持つ新潮社でさえも、かつての気概や矜持の伝承が途絶えてしまったのではないかという講師の危惧は、まさに我々海上自衛隊という組織においても考えなければならない課題であり、また、「尊敬する上司の言動は、次の世代にも受け継いでいかなければならない。」というメッセージには、多くの学生が深い感銘を受けました。

門田 氏門田 氏


講 師:東京大学高齢社会総合研究機構 特任教授 辻 哲夫 氏
実施日:平成30年9月25日
演 題:「高齢化の現状と超高齢社会に向けた取り組み」

   今後の日本が高齢社会になることは避けられない事実であり、高齢者が働ける環境づくりや地域単位での生活を通じて介護や高齢者を見守る態勢を試行している例を具体的にお話いただきました。
   とりわけ、第1次団塊の世代が75歳となる2025年が勝負の年であるとのお話は、それまで高齢社会になるという認識はあったものの、そこまで近い未来の話であるとの認識が欠けていた我々にとっては示唆に富むものでした。
   世界がこれまでに経験したことのないような超高齢化に、最初に日本が直面することとなったことは大きな試練ではありますが、それだけに世界が注目するところであり、日本人の国力と国民性が試される時であると考えさせるものでした。

辻 氏辻 氏


ジャーナリスト  櫻井 よしこ 氏
実施日:平成30年6月14日
演 題:「日本の外交政策の在り方」

   昨今の世界情勢、特に先日の米朝首脳会談の分析、日本を取り巻く安全保障環境や同盟国である米国との関係等について、今後の展望と我が国の進むべき針路を含めてお話し頂きました。
   日本の外交政策に対する先生の真摯な思いは、主権国家たる我が国の在り方について改めて考えさせるものでした。

櫻井 氏櫻井 氏


NEC航空宇宙システム総務部 小笠原 雅弘 氏
実施日:平成30年4月12日
演 題:「次の10年の戦いがはじまる」

   我が国の宇宙開発事業の歴史、各種プロジェクトの展望等について、鮮明なアニメーションと洗練されたプレゼンテーション技法により、分かり易くお話し頂き、大変意義深い機会となりました。
   特に、小惑星「イトカワ」への着陸の目印として使われたターゲットマーカーの製作等、具体的な事例を通じて、世界で誰も成功したことのない分野に、果敢にアプローチする姿勢や、対処困難と思われる不測事態に、チームとしての力を発揮するための方策についてご教示頂いたことは、課程終業後、リーダーとして様々な任務にあたる学生にとって、大いなる示唆となりました。

小笠原 氏小笠原 氏