大相撲秋場所前の横綱審議委員会による稽古総見が31日、東京・両国国技館で行われた。右膝を痛めて大関から転落した関脇貴景勝(23)=千賀ノ浦=は、関脇御嶽海らに3勝2敗で、持ち味の突き押しの力強さが光った。
関取衆と相撲を取るのは、夏場所8日目以来、約3カ月半ぶりで「純粋にうれしい。本土俵の感覚を初日の前に経験できたことは、すごく良かった」と充実感たっぷりに振り返った。
2場所連続Vを狙う横綱鶴竜(34)=井筒=は、御嶽海と小結遠藤を相手に12番で全勝。43度目の優勝を目指す白鵬(34)=宮城野=は、小結阿炎に8勝1敗だった。