ヤクルト・山田哲が千金弾で接戦にけりをつけた。2―2の延長10回2死一、二塁、藤嶋から勝ち越しの32号3ラン。内角の沈む変化球を左中間スタンド最前部に運んだ。
「しっかり自分のスイングで勝利につながるバッティングができてよかった」。打線は2得点した2回以降、9回までわずか1安打の拙攻続き。延長突入直後、ようやく突破口を開いたチャンスで仕事をこなし、チームの連敗を4で止めた。
「変化球を頭に入れていた。フォークとは思わなかったけど、しっかり引きつけようと思っていた」。その一発で通算200本塁打に王手をかけ「もっと打てるように頑張ります」と力強く宣言した。
5打数1安打で打率は2割7分7厘。2年連続4度目のトリプルスリー達成へ、気の抜けない戦いは続く。(小林良二)