楽天が5回に浅村の併殺打の間に挙げた1点を5投手のリレーで守り切った。辛島が6回途中無失点と好投し、チーム単独トップで自己最多に並ぶ8勝目を挙げ、松井が31セーブ目。日本ハムは5連敗で最下位に転落した。
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1カ月ぶりに先発マウンドに戻ってきた楽天・辛島が連勝に導いた。5イニング2/3を散発4安打の無失点。チーム勝ち頭となる8勝目を手にしても「6回は投げ切らないと。宋くんはじめ、ブルペンの皆がゼロで抑えてくれたから付いた勝ちなんで、皆に感謝しかない」と反省しきりだ。
「あの投ゴロがダメ」と自戒したのは6回2死一塁での自身の守備。渡辺のゴロをはじき(記録は内野安打)、さらに四球で満塁にして降板。代わった宋家豪が横尾を空振り三振に仕留めてベンチに戻ると、「ごめん」と握手で出迎えた。
ローテ入りした2012年以降、登板121試合のうち救援は2度しかなかったが、この8月はチーム事情でブルペン待機。ロングあり、ワンポイントありで8試合リリーフした。「こういう状況なので、自分の投球がどうとかじゃない。チームが勝てばいい。勝って良かった」。混パの最終局面に、一回り頼もしさを増した先発が一枚戻ってきた。