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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]札幌2歳S サトノゴールド父子制覇へ 父の担当厩務員と共に

2019年8月30日 紙面から

サトノゴールドと今浪厩務員=札幌競馬場で

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 武豊を背に、サトノゴールドが連勝へ突き進む。「第54回札幌2歳S」(GIII・31日・札幌・芝1800メートル)で、新馬-重賞連勝を狙うサトノゴールドは、新種牡馬ゴールドシップ産駒の中で初勝利を挙げた逸材だ。父を大成させた須貝師-今浪厩務員のラインで、“夢よもう一度”の期待が膨らむ。ジョッキーでは、それぞれ新潟と小倉で開催リーディングを狙って最終週に挑むミルコ・デムーロと松山が燃えている。

 活躍馬が種牡馬となり、その産駒に新たな夢を描く-。2013、14年の宝塚記念連覇など、GI5勝を挙げターフを去ったゴールドシップ。ジョッキーやスタッフを手こずらせるなど、気性の荒さで知られた芦毛馬は16年から種牡馬生活をスタートさせた。

 産駒初勝利を挙げたのが7月14日に新馬勝ちを決めたサトノゴールドだった。偉大な父に続いて、この2代目も手掛けるのは今浪厩務員だ。

 「引退した時に“いつかはシップの子で1勝したい”って言っていたけど、それが初っぱなで夢がかなうなんて。産駒の初勝利だもん。すごいドラマ」と、うれしそうに愛馬を見つめる。26日には牧場へと足を運び、5冠馬との再会を楽しんでいる。

 「元気やったよ。2歳のころのシップはコイツよりもおとなしかったなぁ。共同通信杯ぐらいから変わったんだ。コイツは甘えん坊でまだ子ども。どういうふうに変わっていくのか。楽しみ」と目を細める。今週挑むのは父が2着に終わった札幌2歳Sだ。

 「横の馬にかみつくぐらいだからね。何本も併せ馬をして、やる気を出させてきたんだ。1回使って馬はしっかりとしてきたし、集中力も出てきた。でも、この血統は走ってみないと分からないから」

 秘めた闘争心が走る方へ向けば、父のリベンジを果たすこともできる。「すごいプレッシャー。シップを使う時よりもプレッシャーがかかります。重賞、GIを勝つというのも、またドラマやね」。血がつなげた人馬のストーリー。始まったばかりの第2章が見ものだ。 (札幌取材班)

 

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