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2019年8月31日 紙面から
中日-ヤクルト 1回裏1死二塁、先制2ランを放つ福田(今泉慶太撮影)=ナゴヤドームで
中日の福田永将内野手(31)が30日、ヤクルト戦(ナゴヤドーム)の1回に2試合ぶりの一発となる先制の15号2ランを放ち、チームを3連勝に導いた。ナゴヤドームでの今季8本塁打は他球団を含め断トツ。夏休み最後の本拠地3連戦に足を運んだ竜党へ、8月8本目のアーチでプレゼントだ。
低い弾道の当たりがぐんぐんと伸びる。打球はドラゴンズファンで青色に染まったバックスクリーン横へ一直線。スタンドに打球が消えた後も、福田はしばらく全力疾走を緩めなかった。
「センターを中心にコンパクトに振ろうと思っていたので、正直入るとは思っていなかったです。自分でもびっくり」。初回1死二塁。ヤクルトの先発・山田大の内角低めの直球を完璧に捉えた。本人も驚愕(きょうがく)の豪快弾でチームに先制点をもたらした。
“8月男”はビシエドだけじゃない。今月はここまで83打数26安打の打率3割1分3厘。この日の1本も含めた8本塁打、22打点と7月31日に1軍に再昇格してから好調をキープ。月間MVP候補にも挙がる活躍を見せている。
4日遅れの誕生日プレゼントもしっかり渡した。26日は村上打撃コーチの誕生日。8月25日の広島戦(ナゴヤドーム)で本塁打を打った直後、「次にナゴヤドームでホームランを打ったら、ドアラ人形を俺にくれ」と村上コーチと約束していた。大阪遠征を経て戻ってきた本拠地での1試合目で早速任務完了。打撃陣も爆発しての勝利に、村上コーチはうれしそうにドアラ人形を抱きかかえて帰路に就いた。
本塁打が出にくく、打者不利と言われるナゴヤドーム。今季放った15本の本塁打のうち半分を超える8本が本拠地での一発だ。チームでは2番目に多いビシエドの4本の2倍に当たるアーチを架けてきた。「球場ごとで自分のスイングを変えることはありませんね。ただファンの声援も大きいですし、ホームゲームには絶対に勝ちたい」と表情を引き締める。
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