性別変更を「上司に勝手にばらされた」 精神的苦痛受けた女性、損害賠償求め「勤務先を提訴」
過去に性別を変えたことを上司に同意なく同僚に明かされ精神的苦痛を受けたとして、大阪市の女性が勤務先を訴える裁判を起こしました。
訴えを起こしたのは性同一性障害によって、15年前に戸籍上の性別を変えた女性(48)です。
訴状によると、女性は6年前、看護助手として病院で働いていた時、看護部長の女性から「元男性と明かしていいか」と聞かれ、「必要ないのでは」と答えたにも関わらず同僚に明かされました。
女性はその後、同僚から「女性更衣室を使うのは、気持ち悪い」と言われるなど精神的苦痛が積み重なり、自殺を図りけがをしたということです。
女性は病院側に約1200万円の損害賠償を求めています。
【原告側代理人・仲岡しゅん弁護士】
「(女性は)非常に辛く、こういう差別がないような社会にしたいと申し上げています」
病院側は「訴状の内容を確認して、誠実かつ適切に対応したい」とコメントしています。