早大、慶大の現役部員とOBの混成チームで戦う全早慶戦(中日新聞社など後援)が28日、ナゴヤドームで行われ、中京大中京高出身の全慶大・中村健人(4年)は「1番・右翼」でフル出場。無安打に終わり、「練習し直し」と反省した一方で「試合中も家族や高校時代の友人に声を掛けてもらい楽しめた」と有意義な凱旋(がいせん)試合となった。
中村健は昨秋のリーグで5本塁打を放ち、ベストナインに選ばれるなど頭角を現した。全早慶戦は高3の時にスタンド観戦した思い出の一戦。右翼の守備位置に就き「フェンスが遠いな」などと、主戦場の神宮との感触の違いをかみしめた。
プロ志望の中村健にとって、9月14日開幕の秋季リーグはアピールの舞台でもある。「与えられた打順に対応し、持ち味の打撃を生かしたい」。試合は、同点の6回表に勝ち越した全慶大が4―1で勝った。通算成績は全慶大の5勝10敗。(高畑章)
(慶)高橋佑、石井、小原大(日本製紙石巻)、高橋伶、高橋亮、津留崎―郡司
(早)田中星、早川、柳沢(ホンダ鈴鹿)、上條、柴田―小藤、細山田(トヨタ自動車)