オリックスからトレード移籍で加入した中日・松葉貴大投手(29)が30日から1軍に合流する。7月から加入も、1軍登板がなかった左腕にようやくお披露目の舞台がやってきそうだ。
この日、ナゴヤ球場での練習を終えた松葉は「登板のことは何も言われていませんが、普段通りにやりたいと思います」と1軍合流へ意欲を口にした。
7月上旬に約6年在籍したオリックスからトレードで移籍したが、ウエスタン・リーグでは計7試合に登板し2勝3敗、防御率4・09。いまいち調子が上がらず、声がかからなかった。だが直近の24日のソフトバンク戦(ナゴヤ)では6イニング1失点と好投。「いい状態を保てています」と本人も好感触だ。
初めて臨むセ・リーグの野球。パ・リーグ育ちの松葉は、投手が打席に入る状況を課題に挙げた。「イニング間のキャッチボールの仕方も変わるし、投手に対する攻め方も慣れていない。しっかりと適応していきたいと思います」。日々、画面を通してセ・リーグの野球は研究し、同学年で大学時代から面識のある福谷らから情報収集。松葉は「求められたところでチームに貢献できるようにやるだけです」と武者震いした。(長森謙介)