侍ジャパンのホットコーナーを頂く! 中日の高橋周平内野手(25)が、11月に行われる「プレミア12」の一次候補に選ばれていることが分かった。来夏に行われる東京五輪にもつながる大事な国際大会で、今季ブレークを果たした高橋が侍ジャパンの三塁レギュラー奪取へ、その一歩を踏み出す。「とにかく今はシーズンに集中するだけ。まだシーズン途中なので特に意識はしていないです」。高橋は冷静に話したが、自国開催での五輪にもつながる大会への思いは強いはずだ。
故障明けでのリストアップも実力が認められたからこそ。7月には一塁へのけん制球に帰塁際に右手をベースに突いて小指の靱帯(じんたい)を断裂。1カ月間の戦線離脱を経て8月16日に1軍復帰した。けがでのブランクがありながら、23日の広島戦(ナゴヤドーム)では決勝打を含む猛打賞の活躍を見せ、打率も3割1分をマークする。
6月19日には侍ジャパンの稲葉監督が西武戦(ナゴヤドーム)を視察。高橋を侍ジャパンの「候補者」と明言し、「コンパクトに振れている印象。国際大会の動く球に対応していけるかなと思います」と評価していた。
打撃力だけでなく、鉄壁の守備も大きな魅力。昨年の日米野球では三塁で広島・田中広、西武・外崎らが出場したが、まだ“本命不在”のポジションとも言える。高橋が侍ジャパンのレギュラー奪取へチャンスは十分だ。