戦国のセ・リーグペナント争いの中から劇的な記録が生まれた。江夏豊投手(25)は30日、甲子園球場での首位をかけた中日戦で延長11回を完投、四死球の走者2人を許しただけでセ・リーグ23度目、20人目(両リーグ38度目=いずれも完全試合を含む)のノーヒットノーランを記録した。延長戦でのノーヒットノーラン試合は史上初。しかも江夏自らがサヨナラ2号を放って快記録を完成するというドラマチックなフィナーレで阪神は首位の座を奪い返した。なお同投手はプロ入り7年目、初のノーヒットノーランで今季18勝目をマークした。