ここから本文です

日々のコト♪♪

書庫全体表示

fascinating 1

「ねぇ、チェ尚宮お姉さん」
衣装部屋の大きな鏡の前
「はい。妃宮様」
斜め後ろに居るチェ尚宮お姉さんと鏡越しに視線が合う
「このドレス、シン君はダメって言うかしら?」
「妃宮様、こちらのドレスは大変妃宮様にお似合いだと思います」
ニッコリと微笑むチェ尚宮
「本当? 似合う?」
嬉しくなり勢いよく振り向いた私にチェ尚宮は
「はい。とてもお似合いです」
またまた嬉しい言葉をくれた
「じゃあシン君も…」
「ですが」
いいって言うよね?
と言おうとした私にチェ尚宮は厳しい顔で言ったんだ
「殿下はこちらのドレスを御召しなるのは反対なさると思います」
「…やっぱり?」
「はい。妃宮様 諦めください」
残念そうに目を伏せるチェ尚宮お姉さん
「はぁっ。諦めきれないよ~」
小さく溜息を吐いてチェ尚宮お姉さんの腕を掴み目を潤ませお願いビームを送ってみる
「妃宮様のお気持ちは分かりますが…殿下はきっと…」
「でもでも!ちゃんと皇太后様と陛下と皇后様にはちゃんと見せて許可おりてるんだし着てもいいよね?」
「ですが妃宮様こちらのドレスは少々…」
チェ尚宮お姉さんの視線が鏡に映る私の背中で止まっている
鏡に映る私の背中
腰のライン手前まで大胆にカットされていて背中の素肌が丸見えなんだ
黒のマーメイドラインのドレス
身体のラインにピッタリフィットしていて前から見るとシンプルなんだけど
後ろは大胆にカットされたデザイン
「チェ尚宮お姉さん、このデザイン素敵でしょ? 私が今まで着たことないデザインでしょ?」
「はい。とても素敵なデザインでございます。妃宮様の魅力が充分に表しとってもお似合いでございます」
「でしょでしょ!なんだってこのドレスをデザインしたのはデザイナーシン・チェギョンなんですから!」
そう
このドレスは私がデザインし時間を見つけて作り上げたドレスなんだ
公務やお妃教育、大学のレポートの合間にコツコツと作り上げたデザイナー シン・チェギョンの作品
だからどうしてもこのドレスを着て行きたいの、今夜のパーティーには
「お願い! シン君にはわからないわ。だからこのドレスを着て行きたいの!」
今夜のパーティーは私だけが出席する
公務でもない個人的なパーティー
高校の時の先生が結婚する事になり、そのお祝いのパーティー
美術科の生徒限定
と記載されている招待状
これは幹事役のガンヒョンのアイディア
「こうしないとチェギョンの旦那様がくっついてくるでしょ? 殿下が居たら何かと大変だから」
と言って招待状に大きく記載された[美術科の生徒限定]を見たシン君は
「夫婦なんだから関係ない。僕も行く」とか
「同じ学校の生徒だから僕にも行く権利がある」
とか
「パーティーの時は皇太子妃の隣にはいつも皇太子がいないとダメだ」
とか
何かと言っては行く気でいたけど
「シン君、皇太子でもどんな理由でもこのパーティーは美術科の生徒限定なの!」
行けないと分かると機嫌が悪くなり
「僕が行けないなら行く必要がない!」
なんて俺様発言したのを、皇太后様や皇后様やお姉様が呆れながら説得してくれたんだ
渋々だけど許可してくれたのはパーティーの3日前
先生の結婚お祝いとなってはいるけれど 同窓会も兼ねてる今夜のパーティー
大人なの雰囲気を出したくて このドレスをデザインしたんだ
高校の頃は制服のスカートの下にジャージを履いて飛び跳ねてた私
シン君と結婚して妃殿下になって2年
あの頃とは違う大人の私を見せたくて
誰に見せるってわけではないんだけど…

最近のシン君 また一段と素敵になって
色気みたいなのがすっごくあって
高校生とは違う引き締まった身体に
落ち着いた大人の男の色気を漂わせていて…
毎日傍に居る私は
毎日 一分一秒ドキドキして
眩暈でクラクラしそうになるの

最近のファッション雑誌に
「セクシーな男性TOP10」
なんて記事に皇太子のくせに格好イイ俳優やアイドル達を差し押さえ堂々と
1位に輝いていた
その隣のページは同じ内容の女性版の記事シン君が1位だからもしかしたら…
なんてちょっと緊張しながら探したわ
自分の名前を
でもね 何度探しても私の名前は無かったの
そのかわりに小さくあった「キュートな女性TOP10」って記事にあったわ
1位 チェギョン妃殿下
って…

嬉しいよ
素敵な女優さんや可愛いアイドルの人達がいる中 1位なんてすごく光栄で嬉しい

シン君がセクシーな男性1位じゃなかったら嬉しくて飛び上がって喜んでいたはず
でもね その記事を見た時の私は捻くれた気持ちがフツフツと湧いてきて
シン君がセクシーで私がキュート…
妃殿下の私にはセクシーさが足りない
殿下とは不釣り合い…
って言われてる気がして
悲しくなった


1ヶ月前の大学のカフェテラス
「バカね。どこにもそんな事書いてないじゃない?」
ガンヒョンにその雑誌を見せると呆れたように言った
「そうだけど…でも、最近のシン君は無駄に色気があるし結婚してるのに以前よりもファンが増えたし…私は色気もない子供みたいで…」
「はぁっ?? あんたが色気がない子供?」
ガンヒョンが驚いたように大声をを出したから周りの人達が一斉に私達を見た
「ガ、ガンヒョン! 声!」
慌ててガンヒョンの口を押さえ周りに軽く頭を下げる
「ごめんごめん。チェギョンが余りにも可笑しな事言うから。知らないって罪よね」
口から手を離すとガンヒョンは眼鏡を外しテーブルに置いた
眼鏡を外すとガンヒョンはより一層その綺麗な顔立ちが目立つ
ギョン君が「白鳥~ッ!」って追い掛ける気持ちわかるよ。
賢そうでキリッとした瞳に
シャープな輪郭に
スーと綺麗な鼻筋
美人顔なんだよね。
…私もこんなな綺麗な美人顔ならセクシーって言われるかな?
思わず見惚れてたら
「なに? 」
怪訝そうな顔をされた
「綺麗な顔だから羨ましくなったの。私も美人顔だったらセクシーって言われたかな?」
「あんたって悪気がない分タチが悪いわね」
溜息吐きながら眼鏡を掛け私を見た
「チェギョンの場合、容姿じゃなくて行動に問題があると思うけど」
「そ、そうかもしれないけど…」
痛い所をつかれ視線が泳ぐ
「それにスカートもロングや膝下じゃなくもっとミニとか履けばいいんじゃない?」
「私だって履きたいけどシン君がうるさいんだもん。それは短過ぎとかそれを胸元があき過ぎとか…いちいちチェック入って着替えさせられるんだから」
「あの俺様殿下、ついに服装にまで口を出すようになったのね」
「そうよ。パーティーの時なんて大変なんだから。あれダメだのこれはダメだのって。行く前から私もチェ尚宮お姉さん方も疲れ果てちゃうぐらい」
「だからチェギョンのドレスは可愛らしいのが多いのね」
「私だって本当はセクシーなドレス着たいのよ。でもシン君が悉くダメって言うから最近ではセクシーなデザインのドレスは作られなくなってるわ」
唇を突き出し溜息混じりに言って雑誌に視線を落とす
私だって大学生になったんだし
ちょっとぐらい大人のドレス着てみたい
「じゃあ自分で作ればいいじゃない? デザイナー シン・チェギョン」
「え?」
ガンヒョンの提案に驚き視線を上げると眼鏡の奥の瞳がニッコリ笑ってた
「1ヶ月後に高校の先生の結婚祝い&同窓会があるじゃない? それのドレス、チェギョン自信がデザインしたらいいのよ」
「でも、シン君がいいって言うかな?」
「殿下より先に周りを味方につけて、当日まで黙っていたら大丈夫じゃない? どうせパーティーには殿下は参加出来ないんだし、東宮殿を出て会場来てしまえばこっちのもんよ」
「そっかそうだよね! うん! 私帰ったら皇太后様、陛下、皇后様、お姉様にお願いしてみる!!」
嬉しくて頭の中はドレスのデザインでいっぱいになっていた私にガンヒョンの呟きなんて届いてなかった

「頑張ってみな。ただ、あの殿下にバレたらどうなるか覚悟するのよ」


ガンヒョンとの会話から出来上がったドレス
私は何がなんでもこのドレスを着て行きたいの!
だからチェ尚宮お姉さん協力して
ウルウルお願い光線を送るとチェ尚宮お姉さんは諦めたように目を伏せた
「妃宮様、せめて髪を下ろすのは如何でしょう?」
「ダメ! そんな事したら折角のデザインが台無しになっちゃう」
「…では、東宮殿をお出になるまではショールを外さないように。いえ、けして殿下の前では外さないように。もし気付かれてしまったらどうなるか…」
「大丈夫大丈夫! シン君は今夜のパーティーには居ないしバレないわ」
チェ尚宮お姉さんが肩にかけてくれ真っ白いショールで背中をしっかり隠して満面の笑顔で答えた
「妃宮様、殿下にこの事が見付かった時は覚悟お決めください…」
「大袈裟よチェ尚宮お姉さん」
軽く言った私にチェ尚宮お姉さんは深い溜息を吐いた



私はこの時はまだ気付いてなかった
ガンヒョンもチェ尚宮お姉さんの言葉の意味を

このドレスをデザインした事
シン君にバレないって軽く考えた事

私は後からすっごく後悔するんだ

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
  • 名前
  • パスワード
  • ブログ

開くトラックバック(0)

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事