治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

一六タルトの思い出

2017-09-25 13:38:47 | 日記


一六タルト。

言わずと知れた愛媛の名物です。
私実は、四国に意外と縁がなく、行ったことは一度しかありません。夫が学会で松山に行き、いいところだったので遊びに行こう、と言われ、マイレージ使って道後温泉に遊びに行きました。松山空港に降り立ち、まず向かったのは「坂の上の雲ミュージアム」でした。坂の上の雲オタクなので、憧れの場所だったわけです。見学を堪能し、カフェで一休み。その時お茶うけにしたのが名物一六タルトでした。四国は海にも山にも恵まれて美味しいものの多い土地ですが、これもまた美味しかったです。

そして土曜日、夜の部ご参加の方から一六タルトをいただきました。栗づくし、という季節限定もので、これがまたとても美味。その方は愛媛ご出身の榎本さんにも一六タルトをお持ちでした。榎本さんも、懐かしいです、とおっしゃってました。私たち神奈川県民にとっての鳩サブレーみたいな感じなのでしょうね。

その方と榎本さんは、実をいうと初対面ではなく、久々の再会でした。以前にお二人が会ったのは、刑事だった榎本さんが任意の事情聴取をその方にお願いし、応じてくださった時のこと。私の講演先にベムによる「浅見の講演やめろメール」が送られた後のことです。

猿烏賊騒動以来、こういうメールを送る人は多いのですが、そして対応はそれぞれですが、私に関しては(おそらく)取りやめになったことはありません。だいたいは根拠のない誹謗中傷が多く、私がやってもいない犯罪行為を訴えていたりするのです。つまり本当の理由は「気にくわない」なのですが、それだと根拠が薄いため、私がやってもいない罪をでっち上げないといけないという精一杯の猿烏賊心が法的リスクを呼ぶわけです。

一六タルトの方たちの会では、やはり主催者として、やめろメールを受けて、中には動揺した方もいたようです。そして実際に、私に会いに来てくださったのです。そして首実検?の結果講演会は滞りなく行われ、実りも多く、今に至るまでお付き合いは続いています。その時書籍販売をお手伝いしてくださったご子息は今はもう企業就労され、お休みのときは栗本さんのところにも通って、自分を整えながら恙なく社会人生活を送っていらっしゃるそうです。

そもそも講演会などというものは、来たい人だけ来ればいい。来て聴いてもその内容を受け入れるかどうかだって自由だし他人の口出しすべきことではない。でも「発達障害、治るが勝ち!」に書いたように「みんなちがって みんないい」が一番苦手な発達障害関係者は一律の考えを押し付けたがり、しかも講演会聴いたら聴いた人は百パーセントその考えに染まるという子どもむけマンガのように平面的な人間観を持っていて、なぜか異様に考えの違う人の講演が行われるとことに恐怖を抱き、自分の気にくわない講演会が行われると知っただけで突撃したりしますね。

それは、自由です。
そして「死んだふり」の主催者もいるから、そういうクレームがあっただけで開催をやめてしまうこともあるでしょう。でもそれは別に勝利ではないですよ。主催者側には「やはり発達障害関係者、とくに保護者はめんどくせー」という印象が残るというリスクは忘れずに。その結果一切手を引くこともありえます。私の知っているある教育関係の行政主催の会は、そういうクレームを受けて翌年からは完全クローズド、教職員だけ対象にしました。一般公開のめんどくささに辟易としたのです。クローズドにした方が誰を呼んでもクレームはこないからいいということでした。

それともう一つのリスク。当時刑事告訴中だった私が
「講演会やめろメールがきた」と言ったら「業務妨害」の疑いで実際に事情聴取が行われたということです。
講演会やめろメールを送る。それがどうなるかは主催者がどれくらいの信念を持っているかにもよるのです。メール送った方のコントロールが及ばない範囲なのですよ。どうしてもある講演会をやめさせようと思って行動したら、場合によっては自分のところにも警察が来るかもしれない。そういう覚悟でやってくださいね。

榎本さんと一六タルトをくださった方は、実は同郷でした。
でも事情聴取の場では緊張していて、そんな話は出なかったし気づかなかったそうです。お二人とも関東に長いし、故郷の言葉は出なかったのでしょうね。
ともかく今回、初めて同郷だということを知って、一六タルトを持って来てくださったのでした。

そして饗宴の席でわかったこともうひとつ。
当時YTはそういえば、方々に「浅見詐欺説、ニキ・リンコいない説」を長文のファクスしていて、やはりそれも取り調べの対象になったのですが、そして多くの人は送られて来ても死んだふりしていたのですが、それに協力してくださった方もいたということでした。
電話で事情聴取した・されたお二人が、「あのときお電話でお話しましたねー」みたいな感じで、八年ぶりくらいにリアルでお酒を飲み交わしていたのでした。

そして

多くの人が長文のファクスを送られてきて迷惑して、でも死んだふりしていた理由の一つは「送ってきた人はどうせアタマがおかしいから」と判断されたからだと思います。

他人の業務を妨害するときには、自分では正義のつもりでも警察がくるかもとか、アタマおかしいと思われるかもしれないとか、覚悟しておいた方がいいですね。
信念は結構。それに基づいて行動するのも自由。そしてその結果は、自分で引き受けましょう。自分がやったことなんだからね。

ともかく

人の縁とは面白いものだなあ
こんなかたちで再会するなんて

と思いながら

美味しく「栗づくし」をいただきました。
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あの日の憤りと今 (いぬこ)
2017-09-26 00:08:10
2年半前を思い出しました。

公立小学校での通級、年に一度の勉強会。
その大規模校の主催側、私は責任者でした。

凸凹さん保護者の、今の子育てに適任なのは
浅見社長しかいないと会議を重ね、
お願いをし、受けて頂き、準備を。

希望者のみの参加。公立小学校に。
きました。匿名の虚偽文と講師再考指示が。

まさか、公立小にそんな手紙を送りつけるとは
一般社会市民の自分には理解不能、驚きの
直後、怒り炸裂。テロだと。
代表して、常識と正義を伝えるも、上役には伝わらない。この伝わらない世界は何?

結果、お願いしてる立場の自分が、
浅見社長に無礼にもその事実をお伝えし。
何がなんだか解らない程、熱くなった私に
「熱くなりすぎでは?涼しい顔で堂々とやれば
いい。希望者だけなのだから」と言葉を頂き。

会は満員御礼の受付増設になった訳ですが。

「希望者」だから、参加者がどう感じ、その後、育児に繋げたかは自由。

当事、まだこの世界事情に浅かった私は
主催側として、テロ文が届いた以上、
講師が児童が安全にとギラギラ目を光らせて
ました。

2年半を過ぎた今、あの時UPした自身のfbを読み返し、今なら、突き止め、引きずり出せばよかったと解ります。他にも色々な手筈ができる。
お友達の一般会社の社長さんもコメをよせて
くれてたんだった。共存などできない。

…例えば、スーパーに異物が混入したと「虚偽文」を「匿名」で出したとします。
店をあげて、業者が警備が、お客様に何かあってはならないと経費を人を使って必死に調査
するでしょう。虚偽だと判った時。
業務妨害として、然るべき対応をします。
警察にも行くでしょう。
小学校に。講演会でも同様です。

ダメな事は何人であれダメです。

…タルト食べよう。愛媛素晴らしい。

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