体調不良のため2軍調整中の中日のライデル・マルティネス投手(22)が29日、ウエスタン・リーグの阪神戦(鳴尾浜)で復帰登板を果たした。中継ぎで6回の1イニングを投げ、1安打無失点と好投した。試合は中日が6―1で勝った。
復帰登板は上々の出来だった。発熱のため17日に出場選手登録を抹消されたR・マルティネスが、最速154キロの速球にスライダー、フォーク、チェンジアップを織り交ぜ1イニングを零封だ。
「今の段階では球速は気にしていない。コントロールを意識して、しっかり投げられた。すごく満足している」
7月中旬からキューバ代表として1カ月、ペルーでの国際大会に出場。再来日後の16日には1軍昇格を果たしたが、疲れによる発熱のため登板することなく2軍降格していた。小笠原2軍投手コーチは「久しぶりの登板というのを感じなかった。真っすぐも強いし、クイックだったり、いろいろ考えて投げていた」と評価した。
早期の復帰へ向け「1軍でも2軍でも自分の仕事をしっかりやるだけ。1軍でチャンスがもらえるように力を出したい」とR・マルティネス。準備を整え、1軍再昇格を目指す。(鹿嶋直樹)