【競馬・ボート・競輪】[競馬]新潟記念 レイエンダ反応抜群 重賞連勝へ態勢万全2019年8月29日 紙面から
「第55回新潟記念」(GIII・9月1日・新潟・芝2000メートル)の追い切りが28日、東西のトレセンと新潟競馬場で行われ、エプソムC勝ちのレイエンダは美浦坂路で余裕の手応えで先着。ダービー馬の全弟が待望の素質開花をうかがわせた。カデナは栗東坂路で躍動と近況の好調ぶりをアピール。「第39回小倉2歳S」(GIII・9月1日・小倉・芝1200メートル)ではカイルアコナが栗東坂路で上がり重点に同入。「第54回札幌2歳S」(GIII・31日・札幌・芝1800メートル)ではゴルコンダ、ダーリントンホールの木村厩舎2頭が札幌芝で抜群の併走を披露した。 再び軌道に乗った良血レイエンダが、期待通りに仕上がった。美浦坂路で杉原を背に(レースはルメール)フラットレー(4歳平地1勝クラス、障害未勝利)との併せ馬。3馬身ほど先に行かせた僚馬をコーナーを回るまで壁にしてぴったり折り合い、最後の1Fで並びかけ、さらにかわして1馬身先着。馬なりながら脚いろの違いが目立った。 杉原は「フワッとした感じでしたが、並びかけると脚がすごかったですね」と抜群の感触だ。 併走した僚馬の背から見ていた津曲助手の口も滑らかだ。「楽な手応えでしたね。しまいも馬なりでいい脚。時計的にもまだまだ余力もあるし、上がりの息遣いもよかった。暑い中、順調に仕上がっています」 前走のエプソムCは、昨年暮れのつまずきから完全復活をアピールする完勝だった。津曲助手が「チャレンジCはスタートで寄られた。そこからリズムを崩して結果が伴わなかったけれど、ようやく期待の大きかった馬が軌道に乗ってきましたね」と言えば、杉原も「前走から気持ちに余裕が出てきて、走りたくて走っている感じ。心身が充実しています。素質に体がついてきた感じです」 新潟記念は晩夏の名物重賞だが、昨年の勝ち馬ブラストワンピースのように秋の飛躍への一里塚として使う馬も多い。ダービー馬の全弟も、その看板を自分の実績に塗り替えるための足掛かりにしたい。 (若原隆宏)
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