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【芸能・社会】

周防正行監督新作「カツベン!」 妻・草刈民代が「椿姫」で城田優と熱烈キス

2019年8月29日 紙面から

「椿姫」のキスシーンを再現した草刈民代(左)と城田優

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 活動弁士を題材にした周防正行監督の最新作映画「カツベン!」(12月13日公開)で、名作無声映画「椿姫」「金色夜叉」を劇中で完全再現している。あえて新たに撮り下ろすこだわりで、周防監督の妻の草刈民代(54)や城田優(33)、上白石萌音(21)、シャーロット・ケイト・フォックス(34)といった豪華キャストが劇中劇のためだけに出演、名シーンを熱演で再現している。

 今作は約100年前に日本映画が無声のモノクロで、楽士の奏でる音楽とともに、独自の“しゃべり”で観客を魅了した活動弁士(通称カツベン)の物語。一流の活動弁士を夢見る主人公の青年・俊太郎を成田凌(25)が演じた。

 劇中では俊太郎ら活動弁士が無声映画「椿姫」「金色夜叉」が流れる中、見事な話術で作品に息吹をもたらす。周防監督のこだわりで劇中映画もすべて撮り下ろし、「椿姫」などは当時の映像を参考に細部にわたり再現した。

1921年版の「椿姫」

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 「椿姫」は世界中で何度も映画化されたほか、オペラでも上演された名作で“椿姫”と呼ばれる高級娼婦(しょうふ)マルギュリットと青年アルマンとの愛の物語。劇中では1921年版の同作を参考に草刈がマルギュリット、アルマンを城田が演じ、2人の熱烈なキスシーンなどを忠実に再現した。

 草刈は「試写でごらんになった方で、何人か全く私に気づかなかった方がいらして、すごくうれしかったです!」と出来栄えに満足の様子。「椿姫はバレリーナ時代にも踊ったことがあった作品でした。こういう形でまた同じ役ができるのは楽しいことです」とコメント。城田は「今回は実在した無声映画を見ながら、監督や草刈さんとともに、お芝居のタイミングや手の角度まで細部にこだわり完全再現しました」と強調した。

1932年版の「金色夜叉」を参考にお宮を演じた上白石萌音

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 「金色夜叉」は1932年版を元に製作。上白石がヒロイン・お宮役で登場。お宮が恋人・貫一に許しを請い、げたで蹴飛ばされる有名なシーンにも挑戦した。上白石は「カタカタと音を鳴らして回るフィルムに、映画の長い歴史を感じました。その一部になれたこと、本当にうれしかったです!」と撮影を楽しんだようだ。

 シャーロットは劇中のオリジナル映画に登場。「劇中劇は『風と共に去りぬ』に似た世界観で、とてもワクワクしました!」と喜んだ。

劇中劇でヒロインを演じたシャーロット・ケイト・フォックス

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