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℡
(荒井)はい こちら「キックジャガー」。
なっちゃん 茜ちゃんや。(なつ)ありがとうございます。
はい もしもし…。℡(茜)なっちゃんごめんね…優ちゃん 少し熱があるみたいで。
(茜)今朝 優ちゃんの機嫌が悪かったって心配してたでしょ?
大丈夫だとは思うけど一応 言っておこうと思って。
なるべく早く迎えに行きますから。
はい… すいません。よろしくお願いします。
うん 分かった。 じゃ。
♪~
はよ 帰ったりって言いたいとこやけどな…。
分かってます…。
(麻子)なっちゃん どうしたの?
あの イッキュウさんは 今…。
あ… イッキュウさん 今 脚本家との打ち合わせで出かけてるんだけど。
ああ… そうですか。
何かあったの?もしかして 優ちゃんのこと?
まあ…。℡(麻子)どうしたの?
ちょっと熱を出したみたいで…。
あ… いえ こっちで なんとかしますから。はい…。
♪~
♪「重い扉を押し開けたら暗い道が続いてて」
♪「めげずに歩いたその先に知らなかった世界」
♪「氷を散らす風すら味方にもできるんだなあ」
♪「切り取られることのない丸い大空の色を」
♪「優しいあの子にも教えたい」
♪「ルルル…」
ただいま!
お兄ちゃん ごめん。(咲太郎)シ~… 眠ってるよ。
どう?
医者に連れてった。 ただの風邪だって。
薬をもらってきたから。あ…。
のませたら落ち着いた。
ありがとう… 今日は 本当に助かった。
いつも こんなに遅いのか?
今日は これでも早めに切り上げてきた方だけど…。
今は 番組の放送前だから直しも多くて大変なのよ。
それは分かるけど…優のことは ちゃんと見てるのか?
見てるよ。見てるだけじゃダメだろ。
今日は 朝から様子がおかしかったってお前 ちゃんと知ってたそうじゃないか。
また そういうことがあっても茜さんに預けるしかないのか?
今度から 気を付けるようにするから。
優が病気の時は一緒にいるようにするから。
できるのか?
できなくても そうするしかないでしょ?
ねえ いちいち そんなこと言わないでよ分かってるから!
ごめん…。
ごめんなさい 迷惑かけたのに…。
俺は いいんだよ。
優は かわいいからな。
ただ なつが かわいそうで…。
私が?
こんなに かわいい優といつも一緒にいられないのが…。
♪~
お兄ちゃん…。
お前は いい母親だよ。
余計なこと言って すまなかった。
ううん。 ありがとう。
今日は 本当に助かった。
うん…。
♪~
本当に かわいいな。
生まれた頃の千遥に似てるよな。
そう思う? お兄ちゃんも。
なつ…優のことは 俺も一緒に守るからな。
分かった…。
おやすみ。 お前も ゆっくり休めよ。
おやすみなさい。
あ… いいから。 じゃあな。
気を付けてね。うん。
(戸の開閉音)
優… おいで。
よいしょ…。
ごめんね 優…。 ごめんね…。
(戸が開く音)
(坂場)ただいま。お帰り。
そこで 咲太郎さんに会ったよ。うん。
風邪だって?うん…。
夕方 マコさんからも聞いたんだ。
夕方?
ねえ だったら どうしてすぐ連絡くれないの。
すまない…。
明日からは 僕が家で仕事するよ。
そうできるようにしてもらってきたから。
えっ…。
明ちゃんに うつるから預けられないだろ。
大丈夫なの?
大丈夫。 十分 打ち合わせはしてきたから。
ごめんね…。
作画監督なんかやっぱり 引き受けなきゃよかったかな…。
何 言ってんだ。
子どもが 風邪ひくなんて当たり前のことだよ。
そんなことでいちいち動揺してたら子どもなんか育てられないよ。
2人で なんとかすればいいんだ。
いや 優と3人で頑張ろうよ。
ん? 急に どうしたの…。
お兄ちゃんに 何か言われたんだ?
えっ? いや… 別に そんなことないよ。
フフ…。
でも ありがとう。
夫婦の努力と みんなの思いやりで優は また すぐに元気を取り戻しおかげで大きな病気もせずにすくすくと育っていきました。
優ちゃん お利口さん。
そして なつも 徐々に 自分らしく働く母として育っていったのです。
♪~
3年がたち 昭和47年の9月になりました。
♪~
優は4歳。
(テレビ)「ヤベの回し蹴り 決まった!挑戦者はどうだ!? 倒れない 倒れない!ヤベ もう一発 会心の一撃 決まった!」。
「キックジャガー」は 見事に大ヒット放送は 長く続いていました。
(優)キックジャガー!
キックジャガー!今度こそ お前を やっつけてやる!
よし かかってこい!行くぞ~!
えい!うわっ…。えい!
おおっ… やられた…。
ママ 足痛い。えっ?
優は3歳からやっと保育園に入ることができました。
行ってきます。行ってらっしゃい。
しかし 保育園は 夕方の6時までで…。
(茜 明子)優ちゃん。茜さん!
なつの帰りが遅い時は今でも 茜さんちで過ごしています。
すいません あの真空蹴りのカットなんですけどチェックお願いしていいですか?あ…。
う~ん… これは預かるから今日は帰っていいよ。
あ… すいません。うん。
堀内さん すいません 先に失礼します。直しは持って帰りますから。
(堀内)うん 分かった。 お疲れさま。お疲れさまでした。
お疲れさまです。
こんばんは。ママ お帰り。
優 ただいま。茜さん また遅い時間まで すいません。
優ちゃん 明子と一緒にごはん済ませといたから。
いつも 本当すいません。いいわよ 食費も もらってるんだから。
ねえ ママ。うん?公園で遊んでいこうよ。
え? 優ちゃん もう暗いよ。
幽霊出るよ。ゆうれい?
うん。 暗いお外で遊んでると怖~い幽霊が出てくるんだから。
かわいい子は食べちゃうぞ~って。
ハハ… 早く帰ろう。ママ お仕事しなくちゃいけないから。
♪~
ねえ ママ。うん?絵本読んで。
うん いいよ。じゃ 先に お布団入って待ってて。
あっ キックジャガー!そう。
ママ キックジャガーを今 勝たせちゃうから…。
すごい!ね…。
「いつもの位置に戻ってきて皆な一緒に コケコッコ」。
「一件落着」。
ん…。
優 何してるの?
ねえ 優ちゃん…!
ああ…!
なつよ 怒るな…怒らないでやってくれ。