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【芸能・社会】

男はつらいよ50周年、第1作は「失敗したかと…」 山田洋次監督「続くとは夢にも思わなかった」

2019年8月27日 22時23分

笑顔で50周年を祝う(前列左から)北山雅康、倍賞千恵子、山田洋次監督、佐藤蛾次郎、松野太紀(岩本旭人撮影)

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 不朽の名作映画「男はつらいよ」の第1作公開から50周年の27日、東京・新宿ピカデリーで山田洋次監督(87)、さくら役の倍賞千恵子(78)、源公役の佐藤蛾次郎(75)が参加した記念イベント「祝!50周年寅さんファン感謝祭」が開かれた。

 1969年8月27日に第1作「男はつらいよ」が劇場公開され、1997年までシリーズ全49作が制作された。今年12月27日には50作目となる「男はつらいよ 50 お帰り寅さん」の公開も決まっている。

 イベントでは4Kデジタルでよみがえった第1作が上映されたほか、山田監督らが当時のエピソードを交えながらのクロストークで盛り上げた。

 山田監督は50年前のこの日を振り返って「当初はひどく真面目な映画を作って失敗したな、と落ち込んでいましたが、劇場のドアを開けてみるとお客さんがみんな笑っていて、オレの映画は面白いんだ、と観客に教えられました。そしてこのことを一生覚えていないといけないな、と思いました。でも50年続くとは夢にも思いませんでした」と話した。

 新作を撮り終えた山田監督は「渥美さんの独特な魅力をあらためて感じました」と語った。27年にわたって渥美の妹を演じた倍賞は「渥美さんから、役者とは演技とは、などと学んだことはありません。相手の立場になってものを考えることがいかに大事か、を教えてもらいました。それが一番の思い出です」と亡き“兄”を偲んでいた。

 

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