【第1章】魔王バァル爆誕
【第14話】観察ノート
昨日は更新出来ず申し訳ありませんでした。
さて
今回から1段ギアが入ります。
過激な表現が増えますので
そういうのが苦手な方はご注意下さい。
【14話】
地下牢はまだ使えるようだったので、
残りの荷はそこに放りこんでおいた。
尤もすぐ空になるだろうが。
そして今、俺の眼前にはそこから選び出したのが
一つ、転がっている。
「ま、魔王様? このような場所で何を?」
「ふむ。余はこれより魔界を統一する。
しかる後に人界に攻め入り、
そこを我が領土とするわけだが……」
ここまではリリスも理解しているようだ。
他の使用人達には話していないがな。
話したところで着いてはこれまい。
「その為にはまず、余は知らなければならぬ」
「ひっ!」という小さな『悲鳴』が響いた。
眼前に転がるモノ……銀貨数枚で買ってきた……
「『
「ま、魔王様。
あ、あのよろしいでしょうか?」
「なんだ? 申せ」
「あ、あのわた、私は古代魔法の召喚術を使い、
魔王様を呼び出しました」
「そうだな、感謝しておるぞ」
「そ、それにはこう書いてありました。
『「異なる世界の人間の魂」を呼び出し、
「こちらの世界の肉体」に結びつける法
ほう、このガキ……。
そんなことまで理解していたのか。
魔王召喚を七百回近く繰り返せば、
理屈も解るというものか。
「ま、魔王様も古文書にある通りなら、
あちらの世界では『人間』
だったのではありませんか?」
「ふむ、
だが
この事も言い触らさないようにしなければな。
不和を呼びかねん。
「い、いえ。そんなことはございません。
そうではなく……
あ、あの、『同じ人間』なら魔王様御自身が、
『一番よくご存知』なのではないかと……」
やはりこのガキ、馬鹿ではない。
いや、寧ろこの外見通りの年齢ならば
頭が回りすぎるくらいだ。
ククク、思わぬ拾いものだな。
「同じ人間……人間か。
フフ、リリスよ。
あちらの世界とこちらの世界、
『
「あ!」
そう。ここは『異世界』。
魔法やら魔族やらが闊歩する
俺の知識・常識の範囲外の世界だ。
確かに見た目は変わらないように見える。
目の前に転がる
俺の良く知る人間の少女だ。
年齢は15歳くらいだろうか。
ダークブロンドの髪にエメラルドの瞳。
顔立ちも北欧にいそうなタイプである。
少々垢で汚れてはいるが、
その他に別段変わったところ
──例えば額に角があるだとか、
肩から刃が生えているとか──はない。
だが『外見』が似ているからと言って、
『中身』まで同じとは限らないのだ。
いずれは攻め込み敵対する相手。
ならばこそ今の内に詳しく知っておいた方がよい。
「ふむ……」
まとっていたボロ切れを剥ぎ取り全裸にさせる。
栄養状態が悪いのか、少し痩せてはいたが、
やはり外見に差異はない。
両手の甲冑を外し、手で直に触れてみる。
温かい。体温がある。
これも人間と変わらない。
体温計がないので正確には分からないが、
触れた感じではそう違いはないような気がする。
自分が人間だった頃の平熱は
36・2℃というところだったから、
こいつは少し高めな気もするが、
それでも大きく逸脱してはいないだろう。
「ふむ……」
呼吸をしているのか?
見た目だけではまだわからんな。
「んぐっ!?」
鼻と口を塞いでみた。
唇のしっとり濡れた感触が伝わる。
塞ぐ直前の空気の動きから、
そこから呼吸しているのは確認出来たからだ。
「んー!!! んむー!!! んぐぐー!!!」
少女は手枷足枷を
ガチャガチャ鳴らしながら暴れまわった。
それを力で抑えつけ観察する。
顔には恐怖と驚愕と苦悶の表情が、
代わる代わる浮かび上がっている。
やがて顔が真っ赤に染まり、
それが段々薄紫になってきたところで、
手を離してやった。
「げぇっ! ゲホッゲホゲホ!
ごほっ! ぇっ!……かはっ!
ぜぇ! ぜぇ! ぜぇ! ぜぇ!」
「ふむ、空気。
主に酸素による呼吸に差異はない、と」
リリスの用意した用筆紙に
羽根ペンで書き込んでいく。
情報の整理は大事だからな。
「はぁ! はぁ!
ひっ! ひいぃぃいい!
お、お助けを! 命ばかりは!
どうか……ごほっ! どうか!」
ほう、言語も理解出来るぞ。
その辺どうなっているのかな?
システムのサービスだろうか?
リリスに聞いてみよう。
「い、今こいつが喋っているのは『共通語』です。
人界、魔界どの種族でも通用する言語です」
「ほう、ということは、
種族同士にしか通じない言語もある、と?」
「は、はい! 仰る通りです。
そちらは『種族語』と呼ばれます。
竜人族なら竜人語、
妖魔族なら妖魔語といった感じで……。
支族ごとに少々差異がございますが」
なるほど。
住人全てがバイリンガルというのは素晴らしいな。
日本でもそうなりゃいいんだが……
おっと、今はもう前世の話か。
……ん? なんか臭うな。
「どうか! どうか!
どんな命令も従います!
掃除、洗濯、
なんでもやります!
お望みでしたらば
ですから! どうか! どうか命だけは!」
どうやら土下座にあたる行為も様々らしいな。
こいつは掌を上に向けたまま、
正座して前傾している。
何も持っていない=
ということだろうか。
それと、ハハハ。
小便の色と臭いもあっちと変わらないな。
恐怖のあまり失禁している。
そうだ。
「ふむ、では『仰向けになり股を開け』」
「は、はい! はい! 仰る通りに!」
まるで降参した犬のように腹を見せ、
自分の小便の上に寝転がる。
「こ、ここれでよろしいですか?」
羞恥を感じるのも同じらしいな。
まだ生え揃ってない陰毛が、
小便の雫で濡れていた。
「見せよ」
「は?」
「『自分の指で性器を開いて、中身を見せよ』
と言うておる」
「──ッ!!!!!」
少女は顔を真っ赤に染め上げた。
「どうした、はやくせよ。
できぬのか?
なら──……」
「は、はい! します! 致します!
致しますから!」
少女は薄い陰毛をかき分けるようにして、
手枷の付いたまま両手の指を押し当てた。
まだ成熟していないそこを左右に開くと、
内臓を思わせるサーモンピンクの
「ふむ、尿道口、膣、尻穴……同じだな。
陰核の包皮を剥いて見せよ。
その後に膣も拡げるのだ。
もっと奥まで見えるようにな」
「うっ……ふぐぅっ……ひぐっ……」
「返事はどうした?」
「は、は゛い゛っ! うぅあ……」
陰核も小ぶりだが……まあ年齢を考えるとこんなものか。
膣の奥には……ハハ、この女、まだ処女だったか。
リリスはと言えば、
顔を耳まで真っ赤にして両手で覆っていた。
ははは、
「ふむ、では
『自分で自分を慰めよ。達するまで』な」
「! そ、れは……」
「どうした? 出来ぬのか?」
「うっ……うぇ……ひぐっ……し、します!
させて……いただきま゛すぅ!」
がっくりと肩を落としながら、
少女は笑ったような顔で涙を流した。
伽=アレです。深夜のプロレス大会です
はい! というわけでギアをいれました。
これから数話どんどん加速していきますので
ご注意下さい