ボクシングの世界3階級制覇のWBOフライ級王者田中恒成(24)=畑中=が2度目の防衛から一夜明けた25日、名古屋市内で会見した。リラックスムードの中、自身へのご褒美として「引っ越します」と声を上げた。
自身がラベルに採用された祝い酒で乾杯の音頭を取ってから、いきなりのひと言。決着した7回だけで3度のダウンを奪ったTKO劇の勢いのまま、会見場をどよめかせた。同席した畑中清詞会長(52)=元WBCスーパーバンタム級王者=も「初耳!」と思わずのけぞった。
中京大在学時から一人暮らしを始め、4年近く過ごしたジムにほど近い1Kの自宅は「荷物が増えて足の踏み場もない」という状態。詳細は明かさなかったが、家賃は高くなり、ゆったりとした空間を確保できそうだ。
フライ級卒業と位置付ける年内のV3戦については、統一戦を希望しつつも「会長が最高の舞台を用意してくれる。まだまだ先を見て、レベルアップできればいい。僕は何でもOK」と自然体で挑戦者を待つ。そして2020年の4階級制覇へ、まずは新居から足場を固めていく。 (志村拓)