佐々木の圧巻投球に大学選手権のMVP右腕、森下暢もリズムを狂わされた。初回は最速151キロをマークし三者凡退に抑えたが、その裏に佐々木はそれを上回る完璧な投球。「佐々木君がよかったので、2回は力が入ってしまった。もっとやるべきことがある。勉強になりました」。2回先頭の石川に中前に落ちる二塁打を許すと、挟殺プレーのミスもあって自責点なしで1点を失った。
許した走者は、これだけで、2イニングを1安打1失点。24日に富山での六大学オールスターで登板して前日に帰京。この日は朝から六大学野球連盟主催の野球教室に参加した疲れもあったが、大学生の意地を見せた。高校日本代表の打者に対しては「初球から迷わず振ってきた。そのバッティングがW杯でも出せればいいと思う」とエールを送った。(広瀬美咲)