---------------------------
----N----123------------
----a-----------------------------
----t-----------------------
----u-Z-o-r-a--------------
-----------------------------------
-----------------------------------
---------------------------------------------------------------
(下山)ここを日本のアニメーションの新天地にしてやるよ。
(麻子)イッキュウさんにも参加してもらいたいと思ってるの。もちろん 演出家として。
(坂場)決めてきた。(なつ)マコさんのところで働くことに?
(坂場)ただし1年は待ってもらうことにした。
1年?子どもが生まれてから1年ぐらいたてば預けられる保育園も見つかるかもしれない。
それまでは 僕が家にいることにするよ。
そこまで考えてくれてたんだね。
調べてくれたんだね。
ありがとう。
♪~
♪「重い扉を押し開けたら暗い道が続いてて」
♪「めげずに歩いたその先に知らなかった世界」
♪「氷を散らす風すら味方にもできるんだなあ」
♪「切り取られることのない丸い大空の色を」
♪「優しいあの子にも教えたい」
♪「ルルル…」
赤ちゃん動いてる?
耳を当てて聞いてごらん。
お姉ちゃんだよ。
ねえ 蹴らないよ。 動かないよ。
眠ってるかな…。
キラキラバンバン キラキラアニー!動け!
キラキラバンバン キラキラアニー!
ああ 動いた!本当?
本当だ 動いてる。
お姉ちゃんの魔法が効いたのかな。
お姉ちゃんだよ。
(秀子)うん 赤ちゃんの心拍は正常です。
元気 元気…。
体重も増え過ぎていないようだし血圧も尿たんぱくも問題なし 順調ですよ。
先生 それで 本当に生後6週間で 仕事に復帰しても大丈夫なんでしょうか?
それは 生まれてみなければ何とも言えないけど大丈夫なようにするしかないんでしょ?坂場さんの場合は。
はい。
私は 子どもを産んで1週間で仕事に復帰したわよ。
えっ 本当ですか?
まだ私が産婆だった頃だけどね。
そのころは ほら産めよ増やせよの時代でねお産が多かったから休む間がなかったのよ。
そうですか…。
まあ 共働きで子どもを育てるのは大変なことだけどそういうことも当たり前の世の中にならないとね。
医者としては無理をするなと言いたいけれど働く母親の先輩としては頑張れと言うしかないわ。
はい。心強いです。 ありがとうございます。
♪~
イッキュウさんは少しでも生活費を稼ごうと今は 翻訳の仕事に一生懸命 取り組んでいます。
こうして なつは 子どもを産む直前まで安心して 仕事を続けることができました。
(中島)奥原さん 出来ました。
はい。
つまらない…。
動きが正確なら いいわけじゃなくて中島君の画には 表情が足りないの。
泣いてる時は目を閉じてるだけじゃないでしょ。
何か工夫しないと。
原画の指示どおり描いてるつもりですけど。
(堀内)動画は 指示どおり描けばいいわけじゃないんだよ。
この動きの中で中島君が出したい アニーの表情が何かあるはずでしょ?
もっと 中島君の個性を出していいんだから。
だけど 子どもはそこまで見てるでしょうか?
はい?時間がないのに…無駄なことはしたくないです。
だったらアニメーションなんか やめなさい!
子どもは そこまで見ない?
子どもの想像力と 私たちは戦ってるの!
それを超えた時に 初めて 私たちは子どもに 夢を見せられるんでしょ?
子どもをバカにするならアニメーションを作る資格はないです。
ごめんね…。
私は産休に入るけど しっかりお願いね。
中島君が見せたいと思うものをちゃんと見せてね。
分かりました…。これは考えて ちゃんと直します。
直したら 俺に持ってこい。はい。ハハハハ…。
堀内さんも昔はね…。
中島君の気持ちが誰よりも分かると思うから。
それを言うなよ ハハハハ…。そうなんですか?
いいから お前は。どういう気持ちだったんですか?
よし… 荒井さん!(荒井)はい はい はい はい はい。
私の原画 最後のカット出来ました!(荒井)ほいな!
遅くなって堪忍やで。
おっ ハハ… なんも なんも。ハハ…。
そしたら 明日からよろしくお願いします。
オッケーや。 ええ子 産んでや!
なっちゃん あとは任せろ!
ハハ… うん。
仲さん 井戸原さん明日から産休を頂きます。
(仲)ああ もう そんなか…。うん 分かった。 お大事にね。
(井戸原)丈夫な子を産んでくれよ。また猛烈に働けるように。
はい。 また よろしくお願いします。
(下山)なっちゃんなっちゃんが戻ってくる頃にはもう僕は ここにはいないから。
裏切り者!
いや どこに言ってるんですか。
下山さん 頑張って下さい。マコさんにも よろしく。
(神地)そこに いずれはイッキュウさんも入るんでしょ?
いいよな。おい 君もか?
仲さんも行くなら ついていきますよ。裏切りの相談をするんじゃないよ ここで。
あっ 井戸さんは… ああ まあいいや。
おい お前 この野郎!(笑い声)
まあ まあ まあ。 僕は まだここで頑張っていくつもりだよ。
私もです。これからも よろしくお願いします。
産休に入ると なつは保育園について相談するため福祉事務所を訪ねてみました。
あの… すいません お願いします。
(村川)はい 何でしょうか?
乳児から預かって頂ける保育園を探しているんですが。
お子さんは 今…?
あっ いや…これから生まれてくるんですが来年の春には預けたいと思ってるんです。
まあ どうぞ お掛けになって下さい。はい。
よろしくお願いします。はい。
それで どうして預けたいんですか?
私が 産んで すぐにまた働かなくてはならないもので。
2人で働かないと生活ができないんですか?
生活のためでもありますけど私は働きたいんです。
子どもを犠牲にしてもですか?
犠牲?
いや… 生活のために共働きをしなくてはならないご家庭があることは十分 承知しておりますよ。そのために保育所はあるんです。
けど 本来は 子どもは母親が育てるものなんです。
それを勘違いされてませんか?
♪~
(戸が開く音)
あっ ただいま。
♪~
どうした?
ううん… 大丈夫。
何でもない…。
♪~
君が 何でもないと言う時は一人で我慢する時だろう。
♪~
言いたくない…。
なら 言わなくてもいいけど…。
♪~
結局 なつは子どもを どこに預けるのかその答えが出ないまま 臨月を迎えました。
うあっ…。
ううっ ああ…。
どうした?
痛い…。
陣痛か?いや まだ早いと思うけど…。
えっ あ… 病院に行くか?待って…。
陣痛なら 10分間隔になってから来てって言われてるから…。
あっ じゅ… 10分?うん…。
気分は どうだ?
子牛を産む母牛になった気分。
そういうこと聞いてるんじゃないよ。フフ…。
ううっ… 来た 来た…。
来た?来た…。
25分か…。
おかしいな…。
もう これ以上痛みの間隔が縮まらなくても病院に行った方がいいんじゃないか?
どうしよう 陣痛じゃなかったら…。
えっ?
違う痛みだったら どうしよう…。
この子に何かあったら…。
とにかく病院に行こう。 な。
(ブザー)えっ? 誰だ こんな時に。
出て。いいよ…。早く出て!
(ブザー)
分かった…。
は~い。
あっ!(富士子)おはようございます。
母さん!あっ あの…。
なつ! どしたの?
なつ…。母さん 助けて…!
なつよ もう これで大丈夫だ。