企画展の概要
いにしえの文化や思想を伝える美術工芸品や歴史資料、そのおおくは、材質上、朽ち果てる宿命といっても過言ではありません。今日そういった文化財に出会えるのは、手から手へ大切に受け継がれてきたからにほかなりません。その背後にあるのは、守り伝えようとする人々の篤い意志、そして古来培われた修復技術でした。
住友財団では、そのバトンを次代につなぐべく、文化財維持・修復事業への助成につとめ、近く30年を迎えます。累計千件におよぶ助成対象のうち、集中するのが京都やその周辺。千年を超え日本の政治文化の中心だったこの地には、戦乱や天災を越え積層した記憶の数々、美意識の結晶があります。本展では、古代から近世にいたる彫刻、絵画、文書など、住友財団助成の修復でよみがえった古都ゆかりの名品をあつめ、修復の物語とともにそのかけがえのない価値を再考します。本展が未来へと紡ぐ糸となれば幸いです。(展示替えがあります。)
主な展示品
鎌倉時代・13世紀 | 京都・神護寺 | |||
鎌倉時代・13世紀 | 京都・冷泉家 | |||
平安時代・12世紀 | 京都・浄瑠璃寺 | |||
南北朝時代・14世紀 | 京都・霊源院 | |||
南北朝時代・14世紀 | 泉屋博古館 | |||
室町時代・宝徳3年(1451)頃 | 京都・興聖寺 | |||
江戸・元和7年(1621)頃 | 京都・養源院 | |||
江戸時代・18世紀 | 滋賀・曹源寺 | |||
朝鮮王朝時代・16世紀 | 京都・正伝寺 | |||
朝鮮 高麗時代・至治3年(1323) | 泉屋博古館 |
インフォメーション
展覧会名 | 住友財団修復助成30年記念「文化財よ、永遠に」 |
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主催 | 泉屋博古館 住友財団 住友グループ各社 読売新聞社 京都新聞 |
後援 | |
会場 | 住友コレクション 泉屋博古館 |
会期 | 2019年9月6日(金)~10月14日(月・祝) |
開館時間 | 10時~17時 (入館は16時30分まで) |
休館日 | 月曜日(9月16日・23日は開館)、9月17日(火)、9月24日(火) |
入館料 | 一般600円(480)、高大生400円(320)、中学生以下無料 |
イベント | 全国4会場で同時期開催仏像・絵画・文書・歴史資料など多彩な修復作品を一挙公開。 会期中のイベントはいずれも入館料が必要です ■ 講演会 「木の文化財を救う―木の埴輪から元寇の沈没船の保存まで」
■ワークショップ
■「文化財よ、永遠に」展 列品解説 ■青銅器館 列品解説 |
交通 | ■京都市バス |
お問合先 | 泉屋博古館 SEN-OKU HAKUKOKAN MUSEUM |