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 自民党甘利明選挙対策委員長は25日夜、埼玉県知事選で自民が推薦した青島健太氏の敗北が確実になったことについて、「埼玉県政が政権と一緒に歩んでいく大きなチャンスを逃した我々の努力不足をしっかり反省したい」と、党本部で記者団に述べた。

 甘利氏は「出口調査の結果などによると、自民党支持者に浸透していないのが大きく浮かび上がってくる」と指摘。与野党対決の構図の中、自民支持層をまとめきれなかったのが敗因の一つとの認識を示した。埼玉県上田清司知事が当選確実となった大野元裕氏の支援に回ったことも影響したとの見方も示した。

 10月には、知事選に転出した大野氏の参院議員辞職に伴う参院埼玉選挙区の補欠選挙が行われる。甘利氏は補選への候補者擁立の見通しを問われたが、「(埼玉県知事選の)敗因をしっかり分析し、どう対応するか、執行部で検証し、検討して対応したい。少し結論を出すのに時間がかかると思う」と述べるにとどめた。

 また、大野氏を支援した国民民主党玉木雄一郎代表は25日夜、「参院選後初の知事選で与野党激突の厳しい戦いを制したことは、次期衆院選に臨む我々にとっても大きな展望を切り開くものとなった。野党が連携して戦うことが政権交代につながると確信する」などとする談話を発表した。