出産一時金詐取容疑で逮捕 ボリビア国籍の男女

社会
2019/8/23 9:57

海外で三つ子を出産したとする偽造書類を提出して国民健康保険の出産育児一時金をだまし取ったとして、神奈川、千葉両県警は23日までに、詐欺などの疑いで、いずれもボリビア国籍の会社役員、イシイ・コシオ・マリオ容疑者(51)=横浜市戸塚区=と、知人の派遣社員、パンドゥロ・ペレス・マジェルリ容疑者(36)=群馬県太田市=を逮捕した。

神奈川県警によると、イシイ容疑者は大阪府内で同様の手口で一時金を詐取したとする詐欺罪で起訴されていた。両県警はイシイ容疑者が複数のボリビア人に指示し、関東や東海、関西地方の自治体で40件近くの詐欺を繰り返し、2千万円以上をだまし取っていたとみて、実態解明を進める。

逮捕容疑は2017年5~6月、パンドゥロ容疑者がボリビアで三つ子を出産したとする偽の出生証明書を住所地の千葉市や群馬県太田市に提出し、子ども3人分の一時金約121万円をだまし取るなどした疑い。

太田市に申請した際、市職員が偽造に気付き、発覚した。

出産育児一時金は、公的医療保険の加入者が出産した場合に支給される。定住者の在留資格を持つ外国人が海外で出産した場合でも、住所地の市町村で申請できる。〔共同〕

電子版トップ