企業理念・ビジョン
株式会社L is B
代表取締役/CEO
横井 大輔
創業のきっかけ
「メーカー思考でモノづくりが好き」な仲間と立ち上げた会社
前職のメーカー時代、コンシューマー向けソフトウェアの家電量販店への営業をしていたんですが、自分が営業することで、その商品が欲しいお客様の元に届き、世の中に広がっていき、お客様の生活の一部になるという体験をし、モノをつくること、モノを売ることの楽しさと喜びを得ました。
「メーカー思考でモノづくりが好き」そんな私に転機が訪れます。
2010年1月に発売されたiPadに初めて触れた瞬間、これからの時代、タブレットがあればパソコンが不要になるのでは?と直感的に感じ、タブレット向けのアプリケーションを作りたいと強く思い始めました。
そこから、前職の同僚だった弊社の現CTOである城戸と一緒に、タブレット向けのアプリケーションを考えようと毎日仕事が終わった後に集まり、企画の千本ノックを行いました。その中で生まれたアイデアの1つが、のちに弊社からリリースした「Feel on!」です。
株式会社L is Bを設立して、「Feel on!」というサービスを立ち上げていく中で、最初は一人だった自分の元に、前職のメーカー時代に一緒に会社をしようと約束していた仲間たちと、縁が会って知り合うことができた徳島の優秀なエンジニアたちが、徐々に集まります。それが株式会社L is Bの始まりです。
初めてのサービス「Feel on!」
「世の中の人々の人生の潤いや彩りを演出できるサービスを作りたい」
「Feel on!」の開発途中に、東日本大震災が起きました。私たちもお台場の事務所で被災しました。「Feel on!」はTwitter上のテキスト情報をイラストに変換するサービスだったので、当時、毎日ツイートを解析していたのですが、Twitter上はネガティブな発言や恐怖に怯えた発言で溢れ返っていました。
「どうにかTwitterの中だけでも明るくできないか」そう考え、「Feel on!」のリリース日を早めて、2011年4月8日にサービスをリリースしました。この体験をしたことで、世の中の人々の人生の潤いや彩りを演出できるサービスを作りたい、社名の由来でもある「Life is Beautiful!(人生は美しい!)」をコンセプトに事業を展開していこうと強く思いました。
L is B 経営理念
ITサービスを通じて
人々の豊かな人生の彩りになりたい。
株式会社L is Bの社名の由来は、
Life is Beautiful!(人生は美しい!)
人は元来、つながりを求める生き物です。
自分と周囲との関係性が
その人の人生を決定づけるとも言えます。
私たちは、製品やサービスを通じて
世界中の人々の絆を支えたい。
人生の喜びや楽しみ、
潤いや彩り、幸せを演出したい。
「Feel on!」の挫折から受託開発まで
クライアントからの要望に収まらないアイデアと技術を提案
「Feel on!」は順調にユーザー数を伸ばしていきました。世界で50万ダウンロードを超え、App Storeのアプリランキングで一位を獲得するまでに成長しました。しかし、Twitterがサードパーティ製クライアントアプリを排除する方向となり、TwitterのAPI制限があって、サービスを継続することが難しくなりました。
そこで、会社をどう存続させていくかの決断を迫られた時、「Feel on!」の企画や技術を評価してくださっていた企業様からお仕事を頂く機会が増え、受託開発の道を選択しました。
ここでも多くのことを学びました。もともと自社サービスの開発をしていたので、クライアントからの要望に応えるというより、その要望内に収まらないアイデアを提案するという姿勢で臨んでいたところ、逆にクライアントから他の受託開発会社より高い評価を受けることに繋がりました。この経験で、お客様のニーズをヒアリングし、お客様の課題を発見し、その課題を解決するアイデアを提案するという、今のdirectの開発スタイルの元になる型を身につけることができたと思います。
directの始まり
「お客様の方をきちんと見て、コツコツと開発していくという姿勢。」
受託開発をしていく中で、やはり自分達の技術を活かした自社サービスを立ち上げたいという想いは持ち続けていました。そんな中、ある企業様より、iPhoneを社員に配布したが使用されておらず、社内で使えるメッセンジャーアプリを作れないかという相談を受けました。お客様から様々なご要望やご意見をもらい、「これからの世の中が求める、仕事で使えるメッセンジャーアプリとは?」を試行錯誤しながら開発していく中で、BtoBのフィールドワーカー向けのビジネスチャットツール「direct」が生まれ、2014年10月に正式リリースをすることになりました。
「お客様の方をきちんと見て、コツコツと開発していくという姿勢。」これが弊社の基本スタンスです。「6週間ルール」という、お客様から頂いたご要望をおよそ6週間のサイクルで次々に改善を進めていくルールを設けて、お客様の要望に応えることができるサービスへと日々進化させております。
ただ、「direct」を開発していく中で、コンセプトに従って進化させていくことも重要と捉えていますので、お客様の声を丸々受けることもあれば、受けないこともあります。「direct」のサービス全体に追加する機能、そのお客様特有の使い方や機能等、コンセプトに従って、取捨選択しながらサービスを進化させています。モノ作りの基本は設計思想やコンセプトです。我々は日本を代表する国産ソフトウェアメーカー出身者が集った集団なのでソフトウェア開発に於いてはこだわり抜いて作っています。
これからのL is B
「direct」というサービスに拘らない。
お客様のご要望に対して最適な回答を提示できる会社に
起業した当時、私自身も39歳でしたし、他のメンバーも30歳、40歳を超えていました。世の中のベンチャーやスタートアップといえば20代の方が多い中、一通り社会を経験した自分たちだからこそできる戦い方があると考えていました。サービスを運営する上で、全方位的に、必要なポジションに、それを得意なメンバーがいて、バランスが取れた体制で、短期、中長期の地に足がついた計画と計算をした上で事業を展開していく。20代で起業していたら、ここまでバランスよくできなかったと思います。
これからのL is Bは、「direct」というサービスに拘らず、時代の流れや最新技術を常にキャッチアップしながら、お客様のご要望や課題に対して、最適な回答と解決策を提案する姿勢で、自社の強みである技術力・提案力を駆使し、世の中に貢献できる会社にしていきたいと考えています。