米ユナイテッド航空で巨大ウサギが死亡 貨物室で

サイモンではないジャイアント・ラビット Image copyright Getty Images
Image caption これはサイモンではない。しかしこういう巨大ウサギは高価で取り引きされることがある。

米ユナイテッド航空でロンドンからシカゴに運ばれていた巨大ウサギが、到着時に貨物室で死亡していたことが25日に明らかになった。同じシカゴの空港で乗客を無理やり引きずりおろしたことが大問題となったばかりの同航空は、原因を調べると話している。

「サイモン」という名前の体長90センチのウサギは、ロンドン・ヒースロー空港からシカゴ・オヘア空港に運ばれていたが、シカゴ到着時に貨物室で死亡しているのが発見された。

複数の英メディア報道によると、フレミッシュ・ラビットと呼ばれる種類のサイモンは新しい「著名人」の飼い主の元へ届けられる途中だったという。

ユナイテッド航空はBBCに対して、サイモンが死亡したことについて「悲しく思う。ユナイテッド航空と我々のペットセーフチームにとって、私たちと一緒に旅するすべての動物が安全で快適に移動できることが何より大事だ」とコメント。

「顧客に連絡をして協力を申し出ている。事実関係を調べている」と同航空は説明している。

英大衆紙サンによると、「サイモン」は世界最大のウサギ「ダリウス」(体長130センチ)の息子だった。

飼い主のアネット・エドワーズさんは同紙に対して、「搭乗する3時間前に獣医の診察を受けたばかりで、健康そのものだった」と説明。「とても妙なことが何か起きたみたいで、いったい何があったのか知りたい。これまで世界中にウサギを送り届けてきたが、こんなことは初めてだ」と話している。

Image copyright Reuters

機内で動物が死亡することは、珍しいがまったくないわけではない。

米運輸省の最新統計によると、2015年には米航空会社のフライトで動物が死亡した事案報告は35件。このうち14件はユナイテッド航空の機内だった。さらに同航空では9頭が負傷している。2015年を通じてユナイテッド航空は9万7156頭の動物を輸送。1万頭につき2.37頭が死傷した計算になる。この死傷率は、米航空会社の中で最も高かった。

(英語記事 United Airlines investigates giant bunny death

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