楽天のドラフト6位・渡辺佳明内野手(22)=明大=にプロ1号が飛び出した。3点を追う8回無死一、二塁、平井の145キロ直球を振り切ると、「完ぺきな感触」で右翼フェンスを越えた。先発・高橋光との3打席は2併殺を含む内野ゴロばかりとあって「どうすれば打てるんだろうと考えながら入った。何とかつなぎたかった」と発奮。同点3ランで延長戦に持ち込んだ。10回先頭では遊撃内野安打も放ったが、チームはサヨナラ負けしたとあって試合後は「勝ちたかった」と浮かぬ表情だった。
この日の5打数2安打3打点で打率は2割6分9厘も、打点は20に到達。横浜高の前監督で、甲子園51勝の渡辺元智さんの孫という話題性よりも勝負強い打撃に存在感は高まるばかり。ホームランボールは祖父と母が待つ「実家に贈ります」と話していた。