【芸能・社会】林部智史、合唱団100人と「希望」 同郷の先輩の名曲を48年ぶり紅白に2019年8月25日 紙面から
歌手の林部智史(31)が24日、山形県酒田市の市民会館「希望ホール」で新曲「希望」の発売記念コンサートを行った。新曲は同県のNHK紅白歌合戦最多出場7回を誇る岸洋子さんのカバー曲で、地元の合唱団約100人とコラボして歌い継いだ。林部は1971年の紅白歌合戦以来48年ぶりに名曲をよみがえらせることを「希望」した。 山形県出身の林部が昭和の名曲「希望」を令和によみがえらせた。酒田市のレジェンドが残したレガシーを受け継ぎ、地元の合唱団約100人とコラボした。「(合唱団は)中学2年生から80代まで。岸さんの門下生もいる。すごい熱い思いもあった。素晴らしかった」。曲名から名付けられた「希望ホール」で重厚に響かせた。 同市出身でシャンソン歌手の岸さんは同県最多となる紅白歌合戦7度出場、92年に57歳で亡くなった。独特な低音を響かせる「希望」は最後の紅白出場となった71年に歌唱、72年春の選抜高校野球の入場行進曲にも選ばれた。約半世紀後-。林部が歌い継ぐ決意を語った。 「2年前からコンサートで歌っていた。知っている方が懐かしめるようにしたかった。今は、自分の色も少しずつ入ってきた。(岸さんは)シャンソン歌手で今の時代にはない曲。31歳の自分が令和の時代にこういう曲を残したい。一筋の希望になればと思います」 2015~16年にテレビ東京系「THE カラオケ★バトル」で2年連続年間王者に輝いた実力で、名曲が新しく生まれ変わった。この日は、岸さんが紅白初出場時の「夜明けのうた」も初歌唱、デビュー曲「あいたい」など17曲を1300人に届けた。林部が紅白初出場を果たせば、大みそかに「希望」の48年ぶり復活も。“泣き歌の貴公子”は「それも『希望』ですね」とはにかんだ。
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