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2019年8月25日 紙面から
中日-広島 9回裏2死一、三塁、一時同点となる右前適時打を放つ福田=ナゴヤドームで(浅井慶撮影)
粘りは見せたがあと一歩、中日は及ばなかった。24日の広島戦(ナゴヤドーム)、1-4で迎えた9回に4安打を集中、福田永将内野手(31)の右前打で試合を振り出しに戻した。しかし、延長10回、広島に1点を奪われ、連勝は2で止まった。夏休みも残りわずか。25日は勝って、6カードぶりに勝ち越しを決めたい。
福田が放った打球が一、二塁間を破ると、スタンドが沸き返った。「みんな最後まで諦めない気持ちでした」。3点差を追い付いた9回の猛攻。ナインの執念が実を結び、土壇場で同点とした。延長10回に岡田が1点を失い、3連勝はかなわなかった。敗戦とあって、喜ぶことはできないが、これまでにない反発力を見せた。
広島の守護神・中崎が満を持して登場した9回。先頭の阿部が左中間を破る二塁打で出塁し、続く藤井が右前打で続いた。無死一、三塁。ボルテージが上がるスタンド。代打の遠藤もつなげた。「自分もとにかく後ろにつなぐという気持ちで打ちました」。左中間への二塁打で1点を返し、なおも二、三塁という同点機を作り出した。
前夜の福田の本塁打を皮切りに、4連続二塁打で難敵・大瀬良を攻略したのをほうふつとさせる攻撃だ。京田の犠飛で1点差とし、その後、2死一、三塁で福田を迎えた。「追い込まれていたので大振りせずにコンパクトに打とうと思っていました。コースに逆らわずにしっかり打ち返すことができました」。鮮やかな右前適時打で延長戦へと持ち込んだ。
「今シーズンは終盤に、本当に打線の粘りというものが数多く見られる」と与田監督も食い下がった打線を評価した。一方で、「あとはもっと早い時期に、早い段階でできるようになってくれれば。そうすれば良い流れっていうものを、もっと早めに引き寄せられると思う」と付け加えた。実際、6回には無死一、三塁の好機を生かせなかった。追い付いても、勝てなかった遠因はそういうところにある。
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