日産、日韓間貨物トレーラーの相互乗り入れ開始

2013/3/27付

日産自動車は27日、日本と韓国の間で韓国製自動車部品を載せた貨物トレーラーの相互乗り入れを日本通運と共同で始めたと発表した。2012年の日中韓物流大臣会合の合意に基づき、日韓両政府が規制緩和して実現した。日産は韓国製部品の納期を国内部品と同等に短くできる。日韓で部品メーカーを競わせ、国内生産のコスト競争力を高める。

韓国・釜山港と下関港を結ぶ航路で始めた。韓国内で貨物トレーラーに積んだ部品を積み替え作業することなく、日産自動車九州(福岡県苅田町)に届けられる。これまでは輸送品を日韓それぞれの港で荷ほどきし、積み替える作業があった。

日韓両国の安全規制をクリアした貨物トレーラーに両国がそれぞれナンバープレートを交付。韓国から日本まで貨物トレーラーで一貫して輸送できるようにした。従来のコンテナ船輸送に比べ、納期を2日間短くした。日産は発注業務も従来の40日前から6日前に短縮可能で、在庫も25日分から3日分に圧縮できる。

日産自動車九州は円高時の対処で韓国製部品の採用を進めてきた。日産自動車九州で購入する輸入部品の20%、全体では5%が韓国製部品となっている。

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。